産前・産後ヘルパー あ〜ちゃんの手

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食べることをより楽しんで安心してもらえるように

産前・産後ヘルパー あ~ちゃんの手 
管理栄養士 酒本このみ

昨年1年はたくさんのお母さん、赤ちゃんと想いに出会わせていただきました。

研修会の講師という貴重な経験をさせていただき、その際はお時間を取って足を運んでくださった皆さん、心よりお礼申し上げます。

訪問先で離乳食についてお話をさせていただくことも多く、私自身もお母さんたちと一緒にたくさん考え、悩み、お子さんの成長を見守らせていただきました。
この離乳食を大変に感じていらっしゃる方がとても多く、少しでも心の負担が軽くなり食べることをより楽しんで安心してもらえるように発信させていただきます。

私たちが 普段口に食べ物を運ぶという行動は決して当たり前ではありません。
私たちはご飯を”味しい” ”温かい” “楽しい”感謝できることは当然ではありません。
口が動く、手が動く、心が動く、このことを離乳食という時期を経て赤ちゃんにしっかり“自分で”考えて、学んで、感じて、動いてもらうときなのです。

この“自分で”がとても大切です。 首がすわる、寝返りをする、ハイハイをする、つかまり立ちをすることは大人が「この日からするよ」と決めません。 5ヶ月、 6ヶ月になったら  ハイ! 食べられますよ。 というものではありません。 運動機能と口腔機能は関わりがあります。赤ちゃんの発達の様子を見て初めてあげることが大切になってきます。

「口に入れていいものだよ」
「こういう味なんだよ」
「こうやって口を動かすんだよ」
「ごっくんするんだよ」
離乳食は母乳や粉ミルクのフォローをするものです。
ですから、この時期はこの先生きていくための土台(身体 心)つくりをしてあげるときです。 自分で口の中へ運べた時の喜びの瞬間を、何度も目にしました。自分でできたことへの驚き、喜び、自信に満ちた顔に心が動かされます。 そして日常.... 当たり前の尊さに気づかされます。

いくら時代が変わっても、私たちはこの地球で暮らしている限り地球の恵みをいただいて生かされていることに変わりありません。

そう考えるとどんなものを食べたら良いか、どんな風に食べたら良いか自然とわかってきますよ。
赤ちゃんも子どももちゃんと自分で考えて行動できるのです。
私たちは、ただ寄り添って、見守って、側にいるだけでいいのです。
簡単なようで難しいですよね。

「離乳食からの食事を大切にしてほしい」ということを伝えることは私の使命です。
それは 何十年も共にする体を作る時だからです


次回に続く

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