今回は、しっでぃぐりーんネットワークの会員様向けに書いている会報から抜粋してご紹介致します。

12月も中旬を過ぎ、アレもしなきゃ、コレもしなきゃと家の中から外から動き出したりしておりますが、ついつい活動をし過ぎてしまいがちです。
もちろん、年がら年中忙しく働いている方もいるでしょうし、不景気だから何とかしなければと、仕事時間も長くなっている方も多いのではないでしょうか。
疲れてきていても、これだけはやっておかなきゃとか、これが終るまでは帰れないとかで、無理な活動を続けているうちに、睡眠だけでは取り除くことができない重～い疲れとなってしまう事もあります。
　疲れてくると頭の回転も鈍く、怠慢な行動となり積極的な行動ができなくなってしまいます。好きでやっているとか納得してやっているのではなく、自分で始めたことであっても「仕方なくやっている」とか「やらされている」という感覚になり、楽しくやることができなくなって、むしろ“辛いこと”となり、「早く終らせたい」「早く止めたい」という否定的な気持ちになってしまい、どうしても詰めの甘い事をやってしましがちになります。
嫌々やってしまうので、ミスも多くなり仕事の効率も悪くなってしまうという悪循環に陥ってしまいます。
また、“疲れる”とか“疲労”というのは、病気ではないかも知れませんが、実はあらゆる病気の大きな原因ともなってしまいます。
身体が疲れているということは、つまり細胞も疲労（弱らせる）させている事になり、身体の中の様々な臓器、筋肉、血管等を弱らせる事に直結しています。
疲れた身体（細胞）は、身体の免疫力を弱めて病気に対する抵抗力を低下させてしまい病原菌を受け入れやすくしてしまいます。（もちろん、疲労だけが全ての病気の原因ではありませんが･･･｡）
身体の疲れは、同時に心にも大きな影響を与えています。
疲れた心は、否定的な感情が大きくなり、緊張を生み出し、怒り、恐れ、重さ、鈍さ、散漫、自信のなさ、などとなり、不安定で常にザワザワと粗雑な状態になってしまいます。
様々に事に対する正しい答えというのは、実は瞬間的に自分の心（脳）がちゃんと出してくれているような気がするのですが、その答えは、非常にわずかな信号というか、精妙な信号、あるいは精妙な振動みたいなもののような気がします。
心が穏やかで、静かに精妙さを保っている時には、その正しい答えが聞こえる（感じる）ことができるのですが、心が疲れてザワついていると、そのわずかな信号を聞くことができなくなってしまいます。
というか、慢性的に疲れていると、心の中からの答えを聞く事ができないだけじゃなく、自分がそのような答えを出しているという事実さえも忘れてしまいます。
疲れて不安定な心は、嵐の中にいる小さな船のように風や波に簡単に翻弄され（回りの目や無責任な声など）、正しい判断が出来なくなってしまいます。
間違った判断をすることで、なおさらやらなければならないことが増えて、結果的にもっと疲れてしまうという事になってしまうのです。
疲れは、「最小の努力で最大に効果を得る」という行動の最も大きな価値を見失ってしまいます。
今、これを読んでいて「うん、うん、そうなんだよネ！」「わかる、わかる！」と感じている方も多いんじゃないかと思うのですが、かくゆうワタクシ自身も、ちょくちょくそのような疲労の奴隷となり、ワカッチャイルケドヤメラレナイという方程式どうりの悪循環のとりこになっていることがあるんです。
しかし、休息がしっかりと取れている時の気持ちの良さや、活動が喜びであると実感できている時もあります。
身体は軽くエネルギーに溢れているにも関わらず、心は穏やかになっていて精妙な信号を聞くことができます。
頭の中もスッキリと晴れわたり、明晰な答えを出すことができ、めんどくさいという感情もわかないので、活動することが楽しいんですよネ！
そのような状態の時は、問題も起きないし効率的で、自動的に事が進んでいくという感じがします。そして、周りの人達との関係も非常に良くなっていきます。
このように疲労の奴隷となっている自分もいれば、気持ちよく活動できている自分もいます。そして、どちらも自分なんですよネ！
どちらの自分がいいかなんてのは、一目瞭然です。忙しいから休息がとれないではなく、忙しいからこそしっかり休息をとってダイナミックで効率的な活動をしていきたいものです。
休息は、自分を癒してあげる最も大切な時間です。自分に対して優しくしてあげることができないと、結局は他の人と優しく接することはできませんよネ。
だからこそ、活動をしてから休息するのではなく、休息をしてエネルギーを溜めてから活動を開始するのです。
それは、カレンダーを見てもよくわかりますよね。日曜日という休息日が1週間の始まりの日となっています。だから、まずはゆっくりと休んでから活動します。
　師走になりどんどん活動のレベルが上がってまいりますが、まずはしっかりと休息をとって気持ちよく楽しく調和に満ちた効率的な活動をしてまいりましょう！