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食が危ない!「添加物大国」日本 〜食品表示編13〜【東洋医学の智恵袋 vol.116】
こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。
まず初めに、
皆さんにお知らせがあります。
このメルマガ「東洋医学の智恵袋」は、
今月25日の配信をもって休刊いたします。
日々の業務多忙により、
毎週の制作が厳しくなっていることが
理由の一つです。
そのため、今回を含めて、
メルマガはあと3回になります。
手を抜かず、
最後まで質の高い内容を
お届けいたしますので
あと少しだけお付き合いください。
どうぞよろしくお願いいたします。
◆ゲノム編集食品に潜む問題
前回お話しした
「サナテックライフサイエンス社」の
ゲノム編集トマトは、
通常の4~5倍のGABA(ギャバ:γ-アミノ酪酸)
を含有するように遺伝子操作したトマトです。
GABAは、トマトや漬物などの食品や
私たちの身体の中にも広く存在する
天然アミノ酸の一つです。
血圧を下げるだけでなく、
イライラを抑えたり、
精神的ストレスを和らげたり、
落ち込んだ気分を前向きにする
抗ストレス作用もあります。
そんなGABAがたくさん含んだ
「ゲノム編集トマト」であれば
健康に良さそうな気がしますよね。
しかし、あまり知られていませんが、
このトマトに限らず
ゲノム編集による遺伝子操作では、
「オフターゲット」という問題が
付きまとうのです。
◆オフターゲットとは
ゲノム編集における「オフターゲット」とは、
目的とは異なる遺伝子を切断または編集して
変異させてしまうことを指します。
つまり、
目的となる「ターゲット遺伝子」だけを
切断・編集しようとしたのに、
その遺伝子と配列が似た別の遺伝子にまで
変異を起こさせてしまう、ということです。
例えば、以前このメルマガでお話しした
「22世紀フグ」は
満腹感に関わる遺伝子を
切断することで人為的に変異を起こさせ
無限にエサを食べ続けて
1.9倍の速さで成長するトラフグです。
しかし、ゲノム編集の過程で
満腹感の遺伝子に似た配列の
別の遺伝子にも変異が生じてしまう
ことがあります。
これを
「オフターゲット効果」と呼びます。
これは、
どれだけ工夫をしても、対策を立てても、
ゼロになることはありません。
そのため、
「基本的には起こる可能性のあるもの」
として確認が必要である、とされています。
現在、AIなどを用いて
オフターゲットの問題を解決しようと
様々なツールが登場していますが、
まだまだ多くの課題があり、
解決には至っていません。
そして、問題なのは、
このオフターゲットにより、
意図しない遺伝子変異が生じ、
研究結果の正確性や安全性に
影響を与える可能性がある、
ということです。
このような問題を孕んでいる
ゲノム編集食品の詳細が、
私たち消費者に十分告知されないばかりか
その表示義務さえないということに
僕は恐怖感を覚えます。
選択権を奪われる恐怖感…。
できれば、未来のある子どもたちには
食べさせたくない、と思うのは
僕だけではないはずです。
その14に続きます。
誠真堂鍼灸院
東 洋史
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【東洋医学の智恵袋 vol.116】
誠真堂鍼灸院公式HP
https://www.magokoro-shinkyu.com/
バルセロナ五輪金メダリスト
岩崎恭子さんとの対談記事
https://www.business-plus.net/interview/2208/k7271.html
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