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食が危ない!「添加物大国」日本 〜食品表示編⑫〜【東洋医学の智恵袋 vol.115】

こんにちは! 
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

ゲノム編集食品は、
もとの生物の遺伝子とは異なる
外来遺伝子が残らないことが原則です。

この点が、
外来遺伝子を組み込んで残す
遺伝子組み換え食品とは異なります。

ゲノム編集食品は、日本では
2019年10月から届出により
流通が可能となりました。

そして、2023年8月時点で
5品目が届出され3品目が
市場に流通しています。

しかし、前回もお話しした通り
ゲノム編集食品には表示義務はなく、
私たち消費者には選択する権利が
与えられていないのが現状です。

この点も
遺伝子組み換え食品とは異なります。


◆血圧を下げるゲノム編集トマトを子供に?

世界の各国では、
ゲノム編集食品の規制緩和が
検討されています。

しかし、
実際にゲノム編集食品が
市場に流通しているのは、
日本のみです。

さらに、
メーカーが届出さえすれば、
安全審査も表示も不要…。

まるで、日本は
ゲノム編集食品の実験場のように
なっています。

そして、2020年12月に
「サナテックシード社」が
ゲノム編集トマトを開発し、
届け出されました。

※サナテックシード社は、2024年1月より
 「サナテックライフサイエンス社」に
社名を変更しています。

このトマトは、
血圧を下げる成分を多く含むよう
ゲノム編集されたものです。

届出後、家庭菜園用の苗が
5000以上の家庭に無料配布され
その後オンライン販売が
開始されました。

そして、
2022年には全国の福祉施設に、
2023年には全国の小学校に
苗がそれぞれ無料配布されました。

要するに、
新しいゲノム編集トマトを
障害者や子供たちに栽培してもらい、
その体験をSNSに投稿してもらうことで、
「いいね」を集めて消費者に浸透させる、
という戦略です。

しかし、このゲノム編集トマトは、
血圧を下げる効果を高めたものです。

果たして、そんなものが
小学生に必要でしょうか。

しかも、人体への長期的な影響は、
まだ分かっていないのです。

そんな食品を
障害者や子供たちを使ったマーケティングで
広げていこうとするのは
どうなのでしょうか…。


◆多額の税金が…

ちなみに、このゲノム編集技術は
アメリカの大学と研究所が
特許を持っています。

そのため、研究には無料で使えますが、
商業用としては100億円規模の
ライセンス料が必要になります。

今、日本は国をあげて
国産のゲノム編集食品の開発に
力を入れていますので、
このゲノム編集トマトの事業は、
私たちの税金で賄われているのです。

莫大なライセンス料は、
アメリカに支払われ、
未知数である人体への影響は、
日本で確認する、という形ですね。

このように、税金を使って
障害者や子供たちにゲノム編集食品を
無料で提供して社会に浸透させていく、
というビジネスモデルは、
「秀逸なマーケティング手法」として、
業界内では注目されているそうです。

冗談じゃないですね…。


◆私たちができることは…

こうしたゲノム編集食品を
見分ける方法は、
今のところありません。

遺伝子組み換え食品とは異なり、
ゲノム編集食品は
表示義務がないからです。

「新技術だから危険性はない」と
農水省が発表しているようですが、
新技術だからこそ
安全性を確認して欲しいですよね。

これも、私たち国民の無関心が
招いたものです。

だからこそ、
「ゲノム編集食品である表示」の義務化を
求める声をあげることが必要でしょう。


その13に続きます。

誠真堂鍼灸院
東 洋史


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【東洋医学の智恵袋 vol.115】

誠真堂鍼灸院公式HP
https://www.magokoro-shinkyu.com/

バルセロナ五輪金メダリスト
岩崎恭子さんとの対談記事
https://www.business-plus.net/interview/2208/k7271.html

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