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食が危ない!「添加物大国」日本 〜食品表示編⑩〜【東洋医学の智恵袋 vol.113】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

前回から、
「ゲノム編集食品」のお話をしていますが、
今「22世紀ふぐ」以外にも
複数のゲノム編集食品が出現しています。

今回は、それを少し
ご紹介していこうと思います。


◆ゲノム編集マグロ

国立研究開発法人のHPに、
ゲノム編集による「おとなしい」マグロが
紹介されているのをご存じでしょうか。

マグロは、
泳ぎ続ける回遊魚として知られており、
常に動き回っています。

夜間は泳ぐスピードを遅くして
泳ぎながら眠るくらいですから、
生涯泳ぎ続けるのです。

さらに、
マグロは外部刺激に対して
とても敏感な生物です。

そのため、
光などの刺激に驚いたマグロが
パニックに陥って
あの大きな身体で生け簀網に
猛スピードでぶつかり、
養殖場内で衝突死を起こしやすいのです。

2002年に、近畿大学が
世界で初めてマグロの完全養殖に
成功したことがニュースになりましたが、
それほど養殖が難しい魚です。

そのため、
ゲノム編集技術を用いて、
マグロの運動制御にかかわる
遺伝子の機能を抑え、
衝突死を軽減できる
「おとなしい」マグロが
開発されたのでした。

猪突猛進のどう猛なイノシシが
遺伝子を操作されて家畜化し、
おとなしいブタになった、
みたいな感じですね。

このような
「おとなしい」マグロを開発するには、
人工交配を繰り返す方法もあります。

しかし、それには
かなりの年数を要します。

マグロが卵を産めるように
成長するまで3年かかり、
さらにおとなしい性質を定着させるには
10世代ほどが必要となるのです。

つまり30年。

それが、ゲノム編集の技術を使えば、
この期間を一気に短縮できることになります。

このように、ゲノム編集技術によって、
これまで膨大な労力とコスト、
時間を要していたマグロの養殖が
急速に進んでいるのです。

しかし、このようなマグロは、
これまで私たちが食べていたマグロとは
明らかに違っています。

「自然界でもこのような突然変異は起こる」

こう言われていますが、
その安全性に関する懸念は尽きません。


◆22世紀鯛(ゲノム編集マダイ)

ゲノム編集魚は、まだあります。

2021年9月、前回もご紹介した
京都大学と近畿大学による
スタートアップ企業
「リージョナルフィッシュ社」が
開発した「22世紀鯛」です。

これは、
筋肉の発達を抑える遺伝子を壊すことで
可食部を1.2倍、最大1.6倍に
増やしたマダイです。

可食部が増えた一方で、
エサの量は2割減ったとのこと。

この話だけ聞くと、
夢のような技術ですよね。

その11に続きます。

誠真堂鍼灸院
東洋史


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