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食が危ない!「添加物大国」日本 〜食品表示編⑨〜【東洋医学の智恵袋 vol.112】
こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。
今回からは、
「ゲノム編集技術」に関するお話です。
前回までお話ししていた「遺伝子組み換え」と
今回のテーマ「ゲノム編集」は、
どちらも遺伝子を改変する技術です。
「遺伝子組み換え」は
他の生物の特定の遺伝子を
外から組み込んで
自然界には存在しなかった新種を
創り出す技術です。
一方、「ゲノム編集」とは、
ある生物のゲノム内の
DNA配列を意図的に切断し、
切断されたDNAが修復される過程で
必要な遺伝子の機能が
書き換えられることを狙った技術で、
遺伝子の機能を「停止」、
もしくは「強化」することができます。
そして、
この技術を使った「ゲノム編集食品」は、
安全性への懸念から
各国で消費者が離れていった
「遺伝子組み換え食品」に
代わるものとして
注目を集めています。
◆ゲノム編集された「22世紀ふぐ」
さて、ゲノム編集された食品と言えば、
【vol.109】でもご紹介した
「22世紀ふぐ」が最も有名です。
京都府宮津市が
ふるさと納税の返礼品として採用し、
ゲノム編集されたトラフグとして
昨年話題となりました。
この22世紀ふぐは、
トラフグの満腹感に関わる遺伝子を
切断することで無限にエサを食べ続け、
1.9倍の速さで成長し巨大化します。
寄付をした人からは
「うまい」「身が厚くプリプリ」など
満足度が高いとか…。
しかし、考えてみてください。
これを人間に置き換えたとしたら、
どうでしょうか…。
いくら食べても満腹感を得られず
永遠に食べ続けるわけですから、
糖尿病や心臓病などの生活習慣病を
発症するでしょう。
さらに、
肥えた身体を支えられなくなり
寝たきりになります。
そして、それでもまだ食べ続けるのです。
そんなトラフグ、
本当に安全なのでしょうか…。
だからこそ、これまでは
満腹感に関わる遺伝子を切断する技術は
代謝障害による内臓疾患の研究に
使われてきたのです。
22世紀ふぐの安全性、
気になりますよね。
◆「22世紀ふぐ」は安全か?
この22世紀ふぐをふるさと納税の
返礼品として採用した京都府宮津市は、
日本三景「天橋立」で知られる観光都市で、
海の幸に恵まれた土地でもあります。
https://www.city.miyazu.kyoto.jp/site/citypro/7769.html
それなのに、
なぜ「ふるさと納税」の返礼品に
わざわざゲノム編集されたトラフグを
採用したのでしょうか。
この22世紀ふぐは、
京都大学のゲノム編集技術と
近畿大学の養殖技術の共同研究を
コアにして生まれた
大学発のスタートアップ企業
「リージョナルフィッシュ社」が
開発しました。
それを試食した宮津市の市長が大絶賛し、
市を挙げて販売に力を入れていく
宣言をしたのです。
しかし、地元住民や市議たちは
安全性に疑問を呈し、
市議会でも質問があがりました。
これに対して市側は
「国が安全だと言っている」
「品種改良された食品と安全性は同じなので
新たな審査は必要ない」
といった回答をしました。
宮津市独自の安全調査を提案されても
「調査費用がいくらか分からないし
安全性の証明などできない」と
調査を拒否したのです。
さらに、22世紀ふぐの安全性に疑問を持った
宮津市の市民団体が厚労省に問い合わせたところ
以下のような回答がありました。
「当該生物について
国が使用を許可するものではない」
要するに、何があっても国は関係ないよ、
ということですね。
さあ、皆さんは
この22世紀ふぐ、食べますか?
もちろん、食べるのは自由です。
しかし、その前に
必要な情報を吟味してからでないと
食べ物は危険が伴います。
皆さんの身体を形成するのは、
日々の飲食物だからです。
その10に続きます。
誠真堂鍼灸院
東 洋史
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