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食が危ない!「添加物大国」日本 〜食品表示編⑧〜【東洋医学の智恵袋 vol.111】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

前回は「遺伝子組み換え食品の表示」
についてお話ししました。

今回は、
表立っては語られることの少ない
「ウラ」のお話です。

前回お話しした通り、
2023年4月1日からの制度変更で
「遺伝子組み換えではない」
「非遺伝子組み換え」といった表示が
厳格化されました。

実は、これはアメリカからの
要請によるものです。

つまり、
「遺伝子組み換えではない」という
表示があることで
日本の消費者が
「遺伝子組み換えは安全ではない」と
考える可能性があるから表示をやめろ、
という要請がアメリカからあったのです。

おかけで、
分別生産流通管理が適切に行われていて
遺伝子組み換え大豆が
5%しか混入していなくても
「遺伝子組み換えではない」と
表示できなくなってしまいました。

制度変更以前は
分別生産流通管理が
適切に行われている大豆であれば、
遺伝子組み換え食材の
意図せざる混入が5%以下なら
「遺伝子組み換えでない」と
表示可能でした。

納豆であれば、極小粒1パックで
220粒くらい入っていますから、
遺伝子組み換えではない大豆の中に
約10粒の「意図せざる混入」があっても
「遺伝子組み換えでない」と
表示できたわけです。

しかし、粒が小さく
「意図せざる混入」を防ぎにくい大豆は
「遺伝子組み換えでない」との表記は
ほぼ出来なくなりました。

そのため、
「全て遺伝子組み換えの納豆」と
「5%混入のみの納豆」の区別を
私たち消費者ができなくなっているのです。

アメリカから輸入している
大豆やトウモロコシ、ナタネは
ほぼ全てが遺伝子組み換えです。

日本は、豆腐や納豆、味噌など
大豆をよく使う食文化を持っているため
「国産大豆を選択したい」と
考える消費者が少なくないのです。

しかし、それさえも
アメリカの要求を素直に受け入れる
日本政府によって
骨抜きにされてしまいました。

前回、 この制度変更について
「私たち消費者にとっては、
より分かりやすくなった、と
言えるでしょう」と書きましたが
実は単なる政府の言い分です。

日本は、
悲しい国になってしまいました。


◆遺伝子組み換え大豆

さて、【vol.109】でもお話しした通り
大豆の国内自給率は
6 ~ 7%程度しかありません。

この自給率の上がらない最大の理由は、
栽培量が安定しないことです。

大豆は面積あたりの収穫量が低く、
さらに天候などで左右されやすいため、
生産者の収益が安定しないのが
原因となっています。

遺伝子組み換え大豆が多く流通しているのも
これらを解決するための手段の一つです。

しかし、他の作物への影響、
雑草などとの交配による環境破壊、
より強い病害虫の出現などの
生物多様性への影響や、
アレルギーの誘発や
長期間摂取による子孫への影響などが
懸念されているのも事実です。

やはり、私たち消費者は
正しい知識を身につけていく
必要があります。


その9に続きます。


誠真堂鍼灸院
東 洋史

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