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食が危ない!「添加物大国」日本 〜食品表示編⑦〜【東洋医学の智恵袋 vol.110】
こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。
前回お話しした
「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」。
ご来院の患者様から
少なからず反響がありました。
皆さんの健康に
少しでもお役に立てれば
嬉しく思います。
復習になりますが、
遺伝子組み換え技術は
ある生物の遺伝子に
別の生物の遺伝子を組み込み、
自然界には存在しなかった生物を
作り出す技術です。
例えば、大豆は
除草剤を撒いても枯れない
別の植物の遺伝子を取り出し、
それを大豆の遺伝子に組み込んで
除草剤耐性を持つ大豆を作り出します。
そして、
その遺伝子組み換え食品の表示ルールが、
2023年4月から変わったのを
ご存じでしょうか。
◆遺伝子組み換え食品の表示
遺伝子組み換え表示制度は
「義務表示」と「任意表示」の
2つに分類されます。
①義務表示
遺伝子組み換え農産物を
使用している食品は
「遺伝子組み換え」等の
表示をしなければならない
②任意表示
遺伝子組み換え農産物を
使用していない食品は
「遺伝子組み換えでない」等の
表示をしてもよい
要するに、「任意表示」は
遺伝子組み換え農産物を使っていなければ
表示してもいいし、しなくてもいいよ、
と言うことです。
しかし、2023年4月、消費者庁が
「遺伝子組み換えでない」といった
任意表示のあり方を厳格化しました。
では、どのように厳格化されたのか
見てみましょう。
◯ 制度変更前の「任意表示」
遺伝子組み換え食材の
意図せざる混入が5%以下なら
「遺伝子組み換えでない」と表示可能
◯ 制度変更後の「任意表示」
遺伝子組み換え食材混入がない場合のみ
「遺伝子組み換えでない」と表示可能
要するに、
「少しでも遺伝子組み換え食材が
混入していたら
『遺伝子組み換えでない』と
表示しちゃダメだよ!」
ということです。
大豆やトウモロコシなどの粒の小さな農作物は
複数の生産地の物を同じ企業で管理する場合、
生産流通の過程で多少の混入が起きてしまいます。
それが、上記の「意図せざる混入」です。
従来の制度では、
遺伝子組み換え農産物が混ざることがないように
分別生産流通管理が適切に行われている場合は、
遺伝子組み換え農産物の5%以下の
「意図せざる混入」を認め、
「遺伝子組み換えでない」といった表示が
可能だとされていました。
しかし、
2023年4月1日に変更された制度では、
この点が厳格化され、
遺伝子組み換えの農作物が混入していないと
認められる場合しか
「遺伝子組み換えでない」「非遺伝子組み換え」
などの表示ができなくなったのです。
そのため、
「意図せざる混入」を防ぎにくい
大豆やトウモロコシは
「遺伝子組み換えでない」という表記は
激減しました。
一方で、
分別管理しやすいジャガイモなどは
引き続き表記されています。
私たち消費者にとっては、
より分かりやすくなった、と
言えるでしょう。
◆表示しなくてもよい場合
ただし、遺伝子組み換え農産物が
「主な原材料」ではない場合、
遺伝子組み換えに関する表示は
不要という決まりもあります。
主な原材料とは、
「原材料の上位3位までで、
かつ、全重量の5%以上を占める」
ものを指します。
そのため、上位3位まででも
遺伝子組み換え農産物が
全重量の5%未満であれば、
記載しなくても良いのです。
これを「5%条項」と呼びます。
原材料名は
重量の多い順に表示されます。
したがって、
4番目以降の原材料は
パーセンテージに関わらず
遺伝子組み換えか否かは
表示しなくてもよいので
分からないということです。
また、
醤油の大豆や植物油の大豆・なたねは
遺伝子組み換えのものを使っていても
表示しなくてもよい、という
特例があります。
任意で表示しても良いのですが
義務ではない、ということです。
知らず知らずのうちに、
私たちは遺伝子組み換え食品を
口にしてしまっている可能性が高い
ということですね。
その8に続きます。
誠真堂鍼灸院
東 洋史
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