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メールマガジン バックナンバー
267.『歩いていこう』
このところマイコプラズマが
猛威を振るっているらしい。
https://news.yahoo.co.jp/articles/9d3520e95b080b4daa96a4a25427f861e4eb0f2a
(マイコプラズマ肺炎&手足口病
患者数が最多 異例の流行)
「全国の医療機関から報告された
マイコプラズマ肺炎の患者数は
7週続けて増加し、1医療機関あたり
「1.95人」となりました。
1999年に統計を開始してから最も多く
3週連続で過去最多を更新しています」
【4年に一度の】
元来マイコプラズマ感染症というのは
オリンピックイヤーに流行しやすいと
されてきました。
我々が医学生だった30年ほど前に
そう教わった。
今年と同じくらいの
流行の波が2016年に
起こっているので
まさに規則通りという感じです。
幻のオリンピックイヤーだった
2020年は緊急事態宣言が
出されたりしたこともあってか
流行は観測されていませんし
なんとか開催された2021年にも
目立った流行はありませんでした。
出歩く人が減ったり
みんながマスクをしたり
消毒を徹底したりしたことで
感染が抑えられた
と見る向きもあるかもしれませんが
病原体が居なくなるわけではないので
かかる時期が先延ばしに
なっただけでしょう。
【夏風邪なのに】
そういうわけで手足口病も
季節はずれの再流行を
しているようです。
「一方、手のひらや口の中などに
水ぶくれを伴う発疹ができる
手足口病も、患者数が8週連続で
増加しています。
毎年夏場を中心に感染が広がる
傾向があり、今年も7月をピークに
一時は減少していましたが、
8月下旬から再び増加に転じ
異例の流行となっています」
本来、手足口病が流行する夏場に
かかる人も多かったわけですが
例年下火になるこの季節になっても
患者数が増えているとのこと。
この夏は手足口病のお子さんを
けっこう診察してきましたが
わたくし10月中旬になって
いまらさながら何故か
手足口病を発症してしまいました。
大人の手足口病はしんどいから
気を付けろ!みたいな言説を
見るにつけ
大人のくせに発症する方が
ヘタレなんじゃ!くらいに
思っていましたが、自分が
かかってビックリです。
【原因は我にあり】
散々ウイルスに
さらされてきた経緯は
あるはずなのに
この期におよんで
発症するってことは
自分のコンディションに
問題があったんだと思います。
シェディングとか
ケムトレイルとか
太陽フレアのせい
って可能性も
なきにしもあらずですが
いずれにせよ
自分自身に症状を出すべき理由
があったんだって考える方が
得策な気がします。
誰かのせいや
何かのせいにしない
っていうのは
自分を信じる
ってことに他ならないので。
自身の内なるドクターを信じて
基本放置で、ほぼ治りました。
発熱は無かったようですが
喉の奥と足にできた発疹が痛くて
先週はけっこうしんどかったので
メルマガ配信しそびれたことを
御容赦ください。
【耐性菌が増えている】
さてマイコプラズマに
話を戻しますけど
この病原体によく使われる
マクロライド系と呼ばれる
抗生剤があるのですが
これが効きにくく
なっているらしい。
https://news.yahoo.co.jp/expert/articles/9024c84478cb83e8e2b138a91cad44437c72e593
(特効薬が効かない「耐性マイコプラズマ」
が増えているって本当?感染予防策は)
「今年の耐性マイコプラズマの
比率はまだ不明です。
アメリカ疾病予防管理センター
(CDC)によると
最新のデータでは
カナダで12%
中国で80%(最近の研究
では100%だそうです)
ヨーロッパは5%(ただし
イタリアは20%)
アメリカは10%です。
CDCのウェブサイトには
『日本は50%以上』と
書かれています。
実は国内では10~20年ごとに
2種類の遺伝子型の
マイコプラズマが交互に
流行を繰り返していることが
わかっています。
そのため、耐性マイコプラズマと
耐性でないマイコプラズマが
交互に流行しています。
現在は、おそらく耐性でないタイプ
が流行していると思われます」
上記の記事で耐性菌100%?と
書かれている中国に関しては
このようなニュースもありました。
https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2023/12/post-103160_3.php
(「歩く肺炎」の恐怖、耐性菌大国に忍び寄る
子供たちのマイコプラズマ肺炎危機)
「中国疾病対策予防センターによると、
09〜12年の北京における
マイコプラズマ肺炎の
マクロライド耐性率は
90~98.4%にもなる。
つまり8歳未満の子供が
マイコプラズマ肺炎に
感染すると、効き目の
ある治療法はないことになる」
耐性菌が何故できるかというと
抗生剤をむやみやたらと
使いまくる(濫用する)からです。
マイコプラズマに感染しても
多くの場合は抗生剤なんて
飲まなくても治るのに
検査で陽性だったからといって
その全例に処方したりするから
切り札として使わないといけない
本当に必要な場面で
効かなくなったり
薬が足りなくなったり
するのです。
だいたい「歩く肺炎」の恐怖
ってなんだよ。
Walking Deadじゃ
ねーんだから。
歩いて回れるほど
御健在ならば喜ばしいこと
ではないですか!?
寝込まずに活動されると
いろんな所に病原体を
撒き散らすぞーっていう意味で
恐怖を煽ってるんでしょうけど
不要な薬をバラまく医者のほうが
よっぽどこえーわ。
4年前のメルマガで耐性菌の
話について書いていました。
https://home.tsuku2.jp/storeMerumagaDetail.php?scd=0000118315&ml_cd=48765
(『医原病』を作る人たち 2020/10/26)
「つまり、スタンダードな
治療で改善しない気管支炎は
五島独特の風土病ではなくて
ちょっとした風邪でも抗生剤を
飲ませまくる医者が
2人揃っていたことによる
医原病だったのです」
【前が見えるように】
今日はジュンスカの曲。
平成元年にリリースされています。
https://youtu.be/4oVVu72Hhho?si=w5X4jpHJOj4TtWEF
(JUN SKY WALKER(S) - 歩いていこう)
「なぜか君の目は 悲しく語ってた
自分を信じて あせることは何もない」
足の裏に痛い発疹ができると
普通に歩けることの
ありがたさが身に沁みて分かる。
口内炎のような変化が起こると
美味しく食べたり飲んだりできる
ことのありがたみが
しみじみ感じられる。
病気や症状っていうのは
そういったことを
思い出させる意味もある
のではないでしょうか。
「生まれ変わった僕は
何も恐れてない
こんなにきれいな
空だってちゃんと見える」
~~~~以下告知~~~~
10月26日(土)は
鹿児島市内で
昼の部(13時〜)と
夜の部(18:30〜)
お話しいたします!
https://www.instagram.com/stories/yarukinoswich/3484407854306799006?utm_source=ig_story_item_share&igsh=MWdrdWVwempiMjdreg==
お近くの方は是非
御参加くださいませ。
https://docs.google.com/forms/d/e/1FAIpQLScncKc8AvOuIEwJex-8HBvy1wVHwCi6YQpHgDJ5CqSUTnJC6w/viewform
~~~~告知終了~~~~