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食が危ない!「添加物大国」日本 〜食品表示編⑥〜【東洋医学の智恵袋 vol.109】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回からは、
「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」の
表示に関するお話です。

皆さん、この2つの言葉は
聞いたことありますよね。

「どちらも食品の遺伝子をいじるヤツ」

恐らく、こんなイメージを
持っているのではないでしょうか。

これから、
「遺伝子組み換え」「ゲノム編集」とは何なのか、
そしてそれらの材料を使った食品の表示は
どう規制されているのか、
それを確認していきたいと思います。


◆「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」

では、まずは
「遺伝子組み換え」と「ゲノム編集」の
違いに関して確認しましょう。

①遺伝子組み換え技術

遺伝子組み換え技術は、
ある生物の遺伝子に別の生物の遺伝子を組み込み、
それまで自然界には存在しなかった生物を
作り出す技術です。

例えば、大豆は
除草剤を撒いても枯れない
別の植物の遺伝子を取り出し、
それを大豆の遺伝子に組み込んで
除草剤耐性を持つ大豆を作り出します。

ちなみに、
日本人の食生活において
大豆は非常に重要な作物ですが、
残念なことに国内自給率は
6 ~ 7%しかありません。

残りの93 ~ 94 %は、
アメリカ・ブラジル・カナダ・
中国などからの輸入に頼っています。

そして、
輸入品の9割以上が
遺伝子組換え大豆です。

つまり、日本に流通する大豆の
80 %以上は遺伝子組み換え大豆と
いうことになります。


②ゲノム編集技術

一方、ゲノム編集技術とは、
ある生物の遺伝子を切断し、
切断された遺伝子が
修復される際に起こる「変異」、
すなわち自然界でも起こりうる「突然変異」を
意図的に起こさせる技術です。

これは、京都府宮津市が
ふるさと納税の返礼品として
採用している「22世紀ふぐ」が
ゲノム編集されたトラフグとして
昨年話題となりました。

トラフグの満腹感に関わる遺伝子を
切断することで無限にエサを食べ続けて
1.9倍の速さで成長し巨大化するのです。

✕(ツイッター)には、寄付をした人から
「うまい」「身が厚くプリプリ」などの
返礼品に満足している旨の投稿が
複数あったようです。

しかし、宮津市民から
返礼品として扱わないよう求める請願書が
市議会に提出されました。

ゲノム編集されたふぐの安全性が確認されるまで
返礼品から削除するよう要望したのです。

そして、この請願書に対し、
消費者団体「食のコミュニケーション円卓会議」が
市議会議長らに「ゲノム編集技術を活用すべき」との
意見書を提出しました。

「ゲノム編集フグが嫌な人は食べなければいい。
なぜ食べたい人の選択の自由まで奪おうとするのか。
消費者の選択の自由が、
科学を無視した間違った不安情報によって
理不尽に奪われようとしている状況は
看過できない」

消費者団体の代表は、
意見書提出に際して
上記のように述べたそうです。

では、これらの技術を用いた
食品の表示に関しては、
どのように規定されているのでしょうか。

次回から、それを確認していきます。

その7に続きます。


誠真堂鍼灸院
東 洋史

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