mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
食が危ない!「添加物大国」日本 〜食品表示編②〜【東洋医学の智恵袋 vol.105】
こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。
今回は、食品表示法に定められている
「一括表示」がテーマです。
食品添加物の表示は、食品表示法で
「原則としてすべての食品添加物を
『物質名』で食品に表示する」
ように定められています。
しかし、一部の食品添加物については
使用目的を表す「一括名」で表示できる
例外が認められており、
物質名が表示されない食品添加物があります。
添加物の一括表示が
認められているものには、
次の14種類があります。
・イーストフード・ガムベース・かんすい
・酵素・光沢剤・香料・酸味料・軟化剤
・調味料・豆腐用凝固剤・苦味料・乳化剤
・pH調整剤・膨張剤
例えば、以前このメルマガでお話しした
「調味料(アミノ酸等)」が
この一括表示に当たります。
調味料は「うま味調味料」とも呼ばれ、
「グルタミン酸Na(昆布のうま味成分)」の他に、
「イノシン酸Na(鰹節等のうま味成分)」
「グアニル酸Na(しいたけ等のうま味成分)」
「リン酸カリウム(リン酸塩)」等々
様々な添加物が該当します。
これらは、
アミノ酸と他の種類の調味料を
2種以上使用した場合には
「調味料(アミノ酸等)」と
表示できてしまうので、
実際にどんな添加物を何種類、
どれだけの量使われているのか
全く分からなくなっています。
ですから、単に14種類といっても
具体名が表示されない添加物の数は
膨大な数にのぼることになります。
◆諸外国との比較
しかも、
この添加物の具体的な物質名が表示されない
日本の「一括表示」14種類は、
国際的にも飛び抜けて多い数字なのです。
例えば、
アメリカ・オーストラリア・中国で
一括表示が認められているのは、
香料のみです。
カナダでは、
香料・調味料・ガムベースの3種類。
フランスでは、
デンプン、ガムベースの2種類のみです。
要するに、日本では諸外国に比べて
具体的な物質名が表示されない添加物が
圧倒的に多い、ということです。
消費者庁は、この問題について
消費者の意向調査を(一応)行っています。
しかし、その調査方法は、
全ての添加物を細かく記したものと、
一括名表示でまとめて記したものを
並べて消費者に見せ、
「どちらが見やすく、分かりやすいか」と
設問する、というやり方です。
当然、
見やすくシンプルなのは一括表示ですから、
消費者は「一括表示」と回答します。
皆さんもお気づきでしょうが、
どう考えても設問自体が間違っています。
しかし、消費者庁は、この調査で
「一括表示の方が、見やすくて
分かりやすいという回答が多かった」として、
一切改善しようとしません。
これでは、私たち消費者が
食品の品質や安全性を判断するための
情報が不足してしまいます。
◆類別名表記
添加物の具体名が記されない問題に関しては、
この他にも「類別名表記」があります。
例えば、
ゼリーやわらび餅など粘着系の加工食品で、
粘着の素となる増粘剤が2種類以上使われれば
「増粘多糖類」という表記で良いとされています。
これを「類別名表記」と言います。
これも、どんな添加物が使われているのか、
全く分からなくなってしまいます。
香料も同様に、種類があり過ぎるが故に
一括りに「香料」と表記されていますが、
原料によってはアレルゲンになるものも
あるのです。
この点、EUでは
添加物をすべて番号で表記することで、
何かアレルギー反応があった時に
原因を突き止められるようになっています。
しかし、日本ではこの問題は
まったく顧みられていません。
むしろ、
学校教育で添加物の危険性を教えているのは
おかしいという考えが
専門家の間で多数を占めているというのです。
日本の食の安全神話を信じてはいけない、
一つの例です。
誠真堂鍼灸院
東 洋史
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
【東洋医学の智恵袋 vol.105】
このメルマガが必要な方がいらっしゃいましたら、
紹介して差し上げてください。
https://home.tsuku2.jp/merumaga_register.php?mlscd=0000213657
健康に活き活きと生きる東洋医学の智慧を
皆様にお届けいたします。
誠真堂鍼灸院公式HP
https://www.magokoro-shinkyu.com/
バルセロナ五輪金メダリスト
岩崎恭子さんとの対談記事
https://www.business-plus.net/interview/2208/k7271.html
◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆