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食が危ない!「添加物大国」日本 〜リン酸塩編④〜【東洋医学の智恵袋 vol.101】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

さて、これまでお話ししてきた「リン」。

人の身体を作るのに欠かせないミネラルであり、
カルシウムやマグネシウムと結合することで、
骨・歯・遺伝子の核酸などの一部となっています。

しかし、非常に多くの食品に
含まれているため、不足する心配はなく、
逆に摂り過ぎが問題になっているのでした。

そして、今回は、
そのリンが大きく2つに分けられる、
というお話をしようと思います。


◆有機リンと無機リン

リンは、
「有機リン」と「無機リン」の
2種類があります。

食材にもともと含まれているのが「有機リン」、
食品添加物に使われているのが「無機リン」です。

では、ここで有機リンと無機リンは
それぞれどのような特徴をもっているのか、
確認してみましょう。


①有機リン

天然素材に含まれているリンが、
有機リンです。

植物性食品は、主に大豆製品、
動物性食品は、魚介類や肉類・卵・乳製品など、
タンパク質が多い食品に多く含まれています。

100gのタンパク質を摂ったら、
その約1%はリンだと考えておきましょう。

身体への吸収率は、
植物性食品が20~40%、
動物性食品が40~60%であり、
全てが吸収されるわけではありません。


②無機リン

ハムやベーコン、練り物、チーズ、
インスタント麺、缶詰、
ファーストフードなどの加工食品に
食品添加物として使われています。

中華麺のかんすいや清涼飲料水にも
無機リンが使用され、
清涼飲料水の中ではコーラに最も多く
使用されています。

無機リンは、
有機リンに比べて腸から吸収されやすく、
ほぼ100%吸収されると言われています。

そのため、加工食品の摂り過ぎは
血液中のリン濃度の上昇に結びつきます。


◆リンの過剰摂取を避けるために

「リン酸塩編②」でもお話しした通り
リンを過剰摂取すると、
カルシウムの吸収率低下・腎臓疾患・精神異常
などの症状を引き起こします。

リンはカリウムと違い、
茹でこぼす、水にさらすといった下処理をしても
減少しないという特徴があります。

さらに、
食品添加物の無機リン(リン酸塩)については
成分表示が義務づけられていないため、
食品にどれだけ含まれているかが
分からないのが実情です。

そのうえ、使用基準がないため、
無機リンはあらゆる食品に
いくらでも添加できてしまいます。

私たちは、気をつけていなければ
毎日大量の無機リン(リン酸塩)を
摂取してしまう環境にある、
ということですね…。

原材料表示を確認して、
できるだけ食品添加物を使っていない商品を
選ぶという視点が大切でしょう。

その5に続きます。


誠真堂鍼灸院
東 洋史

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