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食が危ない!「添加物大国」日本 〜防カビ剤編②〜【東洋医学の智恵袋 vol.95】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

前回のメルマガ、患者様から
かなりの反響をいただきました。

「農薬が添加物になっているんですか?」
「買ってから洗い流しているんですが、
大丈夫でしょうか?」
等々…。

ご興味を持っていただけたこと
とても嬉しく思います。

知識がなければ、
何も対策することはできません。

正しい知識を身につけてこそ
正しい選択ができます。

このメルマガが、
その一助になれば嬉しいです。


◆農薬が「添加物」になった経緯

今から約50年前の1975年、
アメリカから輸入されたグレープフルーツから
農薬であるオルトフェニルフェノール(OPP)が
農林省の検査により検出されました。

当時の日本では、
OPPは食品添加物として使用が
認められておらず、
これは食品衛生法違反でした。

そのため、厚生省の指示により
そのグレープフルーツは
全て廃棄処分となったのです。

しかし、これに対してアメリカは激怒。

日本に対し、OPPの使用を認めるよう
政治的圧力をかけてきました。

OPPのカビを防ぐ力は強く、
柑橘類を船で輸送する際に
必要不可欠だったからです。

ちょうどこの頃の日本は、
高度経済成長期の末期にあたり
日本製の家電製品や車が
大量にアメリカに輸出されており、
貿易不均衡の問題が生じていました。

それを解消するためにも
アメリカはグレープフルーツなどの
柑橘類を日本に輸出し、
少しでも不均衡を解消しようと
考えていたのです。

そのため、
日本がOPPの使用を認めなければ
アメリカは報復として
家電製品や車の輸入を
制限する可能性がありました。

日本国内では、OPP使用認可に対して
消費者の強い反対がありましたが、
1977年4月30日、
アメリカからの圧力に負け、
日本はOPPを食品添加物として
認可することになったのです。

その際、同時に
OPPにNa(ナトリウム)を結合させた
OPP-Naも一緒に認可されました。


◆突然のイマザリル認可

OPPやOPP-Na以外にも
危険な防カビ剤が
日本では認可されています。

「TBZ(チアベンダゾール)」、
「フルジオキソニル」「ピリメタニル」等
次々と農薬として使われていた
化学合成物質を防カビ剤として認可され、
現在では9品目の使用が認められています。

その9品目の一つに、前回もご紹介した
「イマザリル」があります。

これが「添加物」として認可されたのは、
OPPの認可から15年後の1992年です。

この年、
アメリカから輸入されたレモンから
イマザリルが検出されました。

イマザリルは殺菌剤の一つで
アメリカではポストハーベスト農薬として
使用されていましたが、
日本では使用が禁止されていました。

そのため、
そのレモンは食品衛生法に則り
本来は廃棄されるべきものです。

しかし、日本はすぐにイマザリルを
添加物として認可し
市場にそのレモンを流通させて
しまったのです。

イマザリルは、急性毒性が強く、
実験用のラットの致死量は
体重1Kgあたり277~371mgと
されています。

これを人間に当てはめると、
体重1Kgあたり20~30gですから
子供でも致死量を摂取する心配は
ほぼないでしょう。

しかし、前回もご紹介した通り
イマザリルは、動物実験の結果から、
神経行動毒性を持ち、繁殖・行動発達を
抑制することが判明しています。

安易に「心配ない」と
摂取するのは危険でしょう…。

その3に続きます。


誠真堂鍼灸院
東 洋史

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