自然派ドクター 髙野弘之

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254.『熱帯夜』

最近コロナが流行してるぞーって
また煽っている医者がいますが
気にされないほうがいいですよ。

うちのクリニックでは相変わらず
コロナだろうがインフルエンザだろうが
夏カゼだろうが溶連菌だろうが
やることは同じなので
検査での確認なんかはしないのですが
発熱での受診はけっこう多いのです。

この季節に毎年流行る夏風邪の話と
感染対策って何なの?ってことを
考えてみたいと思います。

【ヘルパンギーナ】

夏カゼの代表のような病気です。
いわゆる“夏カゼ”は咳などの呼吸器症状は少なく
熱や発疹が主体になるという特徴があります。
ヘルパンギーナHerpanginaの語源は
ヘルペスと同じherp(水ぶくれ)に
angina(狭くなる)という語が
合体したもので
あえて日本語で言うと水疱性口峡炎
って診断名になるそうです。
発熱に加えノドの奥に発赤と水疱ができて
水疱が潰れると口内炎のような状態になります。
ノドの痛みのために飲み食いが
しにくくなる場合があります。

解熱剤を使うかどうかくらいで
特別な治療法はありません。

ウイルスが関与する症状なので
抗生剤は効果が無く害しかないので
使ってはいけません。

【手足口病】
 
これも夏カゼの一種で
ウイルス感染症です。
安直なネーミングですが
出る症状が分かりやすくて
よろしいのではないでしょうか。
文字通り口内や手足(主に手のひら・足の裏)
に水疱・発疹ができます。
熱は出ないか、出ても微熱であることが
多いのですが、やはり口の中の痛みから
食べられなくなる場合があります。
塗れる部分には口内炎の薬を
使ったりする事があるくらいで
根本的な治療法はありません。

【プール熱】

夏にプールでうつる事も多いので
こう呼ばれますが
原因となるアデノウイルスによる感染症は
一年中流行することがあります。
発熱と、ノドの炎症による発赤や痛みに加えて
目の充血・痛み・目ヤニなどを合併するので
正式な診断名は咽頭結膜熱です。
このウイルスに対しては10分程で診断できる
検査キットがあるので、疑わしい時には
綿棒でノドの液を採取して検査を行いますが
うちのクリニックには検査キットを置いていません。
迅速検査でアデノウイルスが陽性の場合には
ノドも目も赤くないのに
プール熱って診断しているヤブ医者も見かけます。

やっぱり根本的な治療は無くて
目薬を使うくらいなのですが
これは感染力が強いので
インフルエンザと同じように
解熱後2日間はお休みしなければならない
という出席停止期間の規定があります。

【出席停止の規定】

プール熱と違って
ヘルパンギーナと手足口病は
出席停止の必要は無いのですが
学校保健法で
“条件によっては出席停止の措置
が必要と考えられる伝染病”に
分類されています。
いずれも、それほど感染力は強くないですし
治ったように思えても暫くは
感染力が持続するので
症状がある間だけ休んでも
あまり意味が無く
本人が元気であれば
休む必要はないと思います。

【Foot and Mouth disease】

2020年の初めから世界は
“コロナ禍”に巻き込まれていったのですが
2010年の春から夏にかけて日本で起こった
“口蹄疫禍”を覚えていらっしゃるでしょうか。

2010年3月頃に発生し同年7月4日の終息確認まで
宮崎県南部を中心に発生した
牛・豚・水牛の口蹄疫の流行で
この期間中に29万7808頭の家畜が殺処分されました。
当時の東国原英夫宮崎県知事は5月の定例会見で
非常事態宣言を発しており
県民に対して、イベントの延期や
不要不急の外出を控えることなど
危機意識を持って感染拡大防止に
協力するよう呼び掛けていたのです。

ちなみに
口蹄疫(Foot and Mouth disease)と
手足口病(Hand-Foot and Mouth desease)は
は同じ病名です。
牛や豚には手が無いので
前足・後足ひっくるめて
蹄(ひずめ)になっており
病が疫と書き表されているので
日本語の病名は似ていませんが
英語だとほぼ同じです。

病名や症状は似通っているが
原因になるウイルスが違うので
動物の口蹄疫と人間の手足口病は
全く別の病気だ、と
通常は説明されています。
しかし、それぞれのウイルスは類縁で
親戚のような関係であり
口蹄疫ウイルスが人間に
感染する可能性はあります。
そして感染しても発病しない
とも言われていますが
手足口病のような症状を
人間に起こしている可能性もあるでしょう。
手足口病は普通見た目だけで診断し
原因ウイルスの検査までは行いません。

手足口病はあまり感染力が強いわけでもなく
たいした病気ではないので
保育園や学校を休まねばらない病気
ではないのですが
口蹄疫の感染力は強いそうで
一説によると空気感染により100km
海中では250km離れていても
感染するという説明もあります。
当時から、ウイルスの脅威を煽り過ぎだろ
と強く感じていました。
口蹄疫は恐らく手足口病と同じで
一時的に食欲が落ちたり動けなくなったり
するだけで、自然治癒する病気です。

自然に生きている動物達は
病んだ時には発熱・休息・絶食を以って
自己治癒力での回復を待ちます。
家畜であれば
その間に乳収量や産肉量が減少するため
畜産業にとっては大きな打撃となるそうです。
治るのを待てないのはあくまで人間側の都合です。

2010年の感染拡大では
酪農家を始め関係者の皆様は
筆舌に尽くし難い苦難を
経験されたと思いますが
一番の被害者は動物達だった
のではないでしょうか。

2020年5月末には
良質の肉を生み出す宮崎の種牛49頭までが
葬られてしまい、その中に含まれた
スーパー種牛は約22万頭の子牛を産んできたそうです。
日本人の底力が素晴らしい和牛を作り上げ
その結晶が圧倒的に優秀な種牛なのでしょう。
しかしあまりにも不自然ではないですか?
1頭で22万頭を産むというのは。
上質の肉を得るために畜産業の業界では
当然の事なのかもしれませんが
この不自然さこそが当時の悲劇
の元凶ではないのでしょうか。
不自然なのはこれだけではありません。
私達の口に入る肉や牛乳を生み出す
家畜を取り巻く環境は、不自然なことだらけです。
稀な例外を除いて、窮屈な環境で
飼育されている産業動物は
その価値が落ちないように
抗生剤やホルモン剤を投与するのも
病気になったら処分するのも
当たり前なのです。

口蹄疫禍に関しても
悪いのはウイルスではなく
人間が作り出す不自然さ
だったのではないでしょうか。
 
あの頃に宮崎の人達は大変だなぁとか
気の毒だとかウチの家畜は大丈夫かな
と考えるだけに止まらず
牛や豚のことが実は他人事ではない
という認識を持つべきだったのでしょう。
当時そういう点に気付けていた人は
今回のコロナ騒動でも
茶番に巻き込まれずに済んだ
のではないかと思います。

【獣のようにやさしく】
 
日々なかなかの酷暑で
夜は寝苦しくって
目が覚めてしまいますので
今日のタイトルはこれにしました。

夏カゼであれコロナであれ
こじらせないようにするためにも
熱中症対策って意味でも
充分な睡眠はとっても大切ですから
エアコンも適宜使って
眠れるようにしましょうね。

https://www.youtube.com/watch?v=nxU5OVHruVI
(【LIVE】熱帯夜 -Tokyo Dome, 2020.11.3-)

この映像の東京ドームでのライブは
現地で参加していましたが
入り口での消毒や
会場での常時マスク着用を強制され
席の間隔は空けられ発声を禁止され、と
あれこれ手足を縛られた状態でのライブでした。

この時に、それらの対策が必要だったか?と
振り返ってみると無駄なあれこれだったとしか
思えません。

楽しみにしていたライブが理不尽な理由で
中止になったり
参加できても大きな制限がかかったりと
バカの緊急事態に付き合わされるのは
金輪際まっぴらゴメンである!ということは
強く強く主張していきたいところです。

~~~~以下告知~~~~

7月20日(土)と7月21日(日)は
広島へうかがいます。
「おねつおばけ」の著者である
花井千春さんとのコラボ講演です。

https://www.instagram.com/p/C66qiTQP48c/?utm_source=ig_web_copy_link&igsh=MzRlODBiNWFlZA==
高野先生とのインスタLIVEから
実現することになった広島開催!

高野先生のお話しと
おねつおばけ絵本読み聞かせと唄
自然な健康法を親子で楽しく
役に立つイベントになります🎵
実は、高野先生も広島での講演は初!

会場は7月20日が
広島市内の素敵なカフェ
「喫茶さえき」
21日は
県外からもアクセス良好の三次市
「みよしまちづくりセンター」

どちらもお話し会の後に自由参加の交流会付き!
お近くの方はぜひ会場へ
お越しいただけると嬉しいです✨

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▼7/20(土)13:30〜15:30
広島市 @kissa_saeki
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▼7/21(日)10:00〜12:00
三次市まちづくりセンター
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▽詳細、お申し込みは
プロフィールのURLから⭐️
@hanaichiharu

~~~~告知終了~~~~

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