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食が危ない!「添加物大国」日本 〜防カビ剤編①〜【東洋医学の智恵袋 vol.94】
こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。
今回から、防カビ剤について
お話していこうと思います。
防カビ剤は、主にオレンジやレモン・
グレープフルーツなどの果物や
その他農産物に使用されている
食品添加物です。
日本で売られている果物は、
海外産の輸入品が多いため、
輸入の途中で傷んだり、
カビが増殖するのを防ぐため
防カビ剤が使用されています。
ちなみに、
防カビ剤は「防ばい剤」とも
呼ばれます。
工業用途では「防ばい剤」、
食品用途では「防カビ剤」と
呼ばれるのですが、
特に決まりはないので
どちらも同じと考えてください。
◆防カビ剤の正体
上述の通り、防カビ剤は
日本においては「添加物」として
扱われています。
そう、日本においては、です。
以下、東京都保険医療局の
サイトにある防カビ剤の
説明文を引用しています。
ご覧ください。
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外国産のオレンジ、レモンなどの
かんきつ類やバナナなどは、
長時間の輸送貯蔵中にカビが発生します。
その発生を防止するために
収穫後に使用される農薬を、
我が国では添加物として規制しています。
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これを読んで「ん⁉」と思われた方、
いらっしゃいますよね。
そうです。
防カビ剤とは、すなわち農薬。
日本では、
収穫前に使用する化学物質は「農薬」、
収穫後に使用する化学物質は「食品添加物」
として扱う、ということです。
つまり、使用するタイミングの違いで
法的な扱いを変えているだけ。
防カビ剤は「農薬」です。
そのため、防カビ剤は
「ポストハーベスト農薬」
と呼ばれています。
ポストとは「後」、
ハーベストは「収穫」
という意味ですから
「収穫後に使われる農薬」と
いうことになりますね。
そして、それらは毒性が強いため、
日本では使用が禁止されています。
万が一、国産の果物から
防カビ剤と同じ成分が検出された場合、
日本の農家は収穫前のものを含めた
全ての果物を廃棄し、
出荷停止の処分が下されることになります。
国産の果物には、
農薬としても防カビ剤としても
使用は認められていないのです。
つまり、
毒性があるので国産の果物への使用は
禁止されているのに、
外国産の果物には「添加物」として
使用が許可されているということ。
ウソのようなホントの話です…。
◆防カビ剤の種類
では、どのような「農薬」が
日本で「添加物」として
認められているのか、
主なものを見ていきましょう。
○オルトフェニルフェノール(OPP)
防カビ力が優れており、
柑橘類の表皮に散布・塗布されます。
最近では、他の防カビ剤と
併用されることがあります。
安全性の確認のため、
動物実験を行った結果、
83%の割合で膀胱ガンが発生しました。
つまり、OPPには発ガン性が認められる
ということです。
○チアベンダゾール(TBZ)
多くの細菌に抗菌効果を示す抗菌剤です。
柑橘類には、ワックスに混ぜて、
収穫後の果物の表皮に浸透させます。
このTBZも危険性が高く、
マウス実験を行いました。
その結果、おなかの中の子どもに
外表奇形と骨格異常(口蓋裂、脊椎癒着)が
認められたのです。
つまり、TBZには催奇形性がある
ということが分かっています。
○イマザリル
強い防カビ効果があり、
水に溶けやすい性質を持っています。
海外では殺菌剤の農薬として
使用されていますが、
日本では防カビ剤のみの扱いです。
防カビ剤として使用する際は、
ワックスと一緒に漬けたりスプレーして
果物の表面に防カビ処理を行います。
このイマザリルは、動物実験の結果から、
神経行動毒性を持ち、繁殖・行動発達を
抑制することが判明しています。
その2に続きます。
誠真堂鍼灸院
東 洋史
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