自然派ドクター 髙野弘之

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253.『BURN』

本日から新札が流通するそうです。
あのデザインと肖像を見ていると
諭吉さんをずっと手元に
置いておきたくなりませんか。

【最近のマイ縄文ブーム】

それは新しいものに付いていけない
懐古主義なのかもしれませんが
最近は縄文時代の神秘に触れることに
再び火が付いています。
巷でも縄文が好きな人は増えてますよね。

最近の講演では
縄文ウイルスの話を
することが増えています。

今回は「母子手帳のワナ」から
やや長めの引用になりますが
縄文ウイルスについての解説です。

【妊娠中の不要な検査】

おなかに大事な命を宿した女性は
心身ともに穏やかに安定した日々を
過ごすことが望まれます。
ただでさえ様々なストレスに
さらされやすい現代社会の中で
産科で行われる検査により
不安や恐怖が植え付けられ
母子双方に悪影響を
及ぼしているケースがある。
 
母子手帳には妊娠したら受けるべき
検査一覧が書かれたページがあり
血液型・不規則抗体・子宮頸がん検診・
梅毒血清反応・HBs抗原・HCV抗体・
HIV抗体・風しんウイルス抗体・
HTLV-1抗体・クラミジア抗原・
B群溶血性連鎖球菌、という項目が並んでいます。

感染症に関係した検査が多いのは
菌やウイルスが赤ちゃんの健康や命を脅かす
と考えられているからです。
もちろん、赤ちゃんにとって病原体は
恐ろしい敵になり得ます。
しかし、それを怖がる余りに“過剰な”検査や
介入(治療)が行われているのも事実です。

【HTLV-1とは】

ただし、これらの検査について
妊婦さんに行われることに
全く意味がないとは思いません。
一つの項目を除いては。

検査項目の中で、HTLV-1というのが
何なのか分からない方も多いのではないでしょうか。

ヒトT細胞白血病ウイルス-1型
(Human T-cell leukemia virus typeⅠ) の略です。

このウイルスは血液中のリンパ球のうちT細胞に感染し
成人T細胞白血病(Adult T-cell Leukemia : ATL)という
病気を起こすとされています。
この白血病は40年以上という
長い潜伏期間を経た後に
T細胞を腫瘍化し発症するもので
いったん発症すると他のタイプの白血病に比べ
悪性度が高く進行が早く、現時点では
効果的な治療法も無いため短期間で
死に至る、恐い病気です。

ウイルスは主に母乳を介して
母子感染しますが、その他の
日常生活での感染の心配はありません
(性行為や輸血によってうつる場合は
あるがそのような感染経路で
ATLを発症した人はいない)。

母乳を介して乳児期に感染しても
通常40歳以上になってから発症する。
ただし年間発症頻度は
キャリア1000人に1人(0.1%)であり
キャリアの生涯発症率は男性6%・女性2%
程度とされています。

そして一番の特徴と言っていいのが
地域での偏りが大きいことで
元々は九州・沖縄を中心とした
風土病と言っていいほどのものでした。
特に私が東京に来る前に住んでいた
対馬や五島といった長崎の離島や
鹿児島・沖縄にはキャリアが多いのです。

世界に目を向けると、アジアでは
パプア・ニューギニアを中心とした
オセアニア地域のメラネシア人の間に
見られるのに対し、大陸(中国)や
朝鮮半島にはキャリアがほぼ皆無であり
昔から高キャリア率を維持している対馬の
対岸に位置する(その距離50km足らずの)
釜山ですらゼロだったそうです。
あとは中南米の先住民の間や
中央アフリカに於いて
キャリアの分布が見られます。

一見不可思議な地理的特徴は
このウイルスが太古の時代から
受け継がれてきた縄文人(日本の先住民)の
ウイルスであることを示しています。
東大人類学教室が1960年代に
アイヌの人々400人分の血液で
調べたところHTLV-1のキャリア率は
なんと45.2%だったそうです。

先住民の血と共に繋がれてきて
多くの場合は病気を発症させることもなく
赤ちゃんの頃から死ぬまで
一生を共にするウイルスです。

キャリアの人が多い場所で
医者として働いていたので
このウイルスについて考える機会が多く
色々と調べていく中で
最初の印象であった
「早く撲滅すべき恐ろしいウイルス」から
次第に
「太古から日本人と共生してきた愛すべきウイルス」
という解釈に変わっていきました。
もちろん、普通の医者は前者の解釈をしますので
島では妊婦さんに必ずスクリーニング検査を
していましたし“キャリア”と判断されれば
赤ちゃんに“母乳を飲ませないこと”を迫られます。
一応、親の判断で飲ませても構わないのですが
“飲ませてはいけない”かのような
説明をされてしまうので
母乳は一滴も飲ませないという判断を
される母が多かったのです。

研究によって差はあるのですが
母がキャリアであった場合に
生後6カ月を超えて母乳哺育を行うと
子への感染率は20%前後になりますが
以降さらに長期間に渡って母乳を続けても
感染率はあまり変わらないと考えられています。

さきほども述べたように
母乳を介してキャリアとなった場合は
40歳を過ぎてから年率0.1%程度の割合で
ATLを発症します。
発症率には男女差がありますが
平均すると生涯発症率は5%程度です。
(40歳から50年間生きるとして
0.1%×50年 = 5% という割合)

特に制限なく母乳を飲ませた場合と
完全人工栄養にした場合を比較してみると…

生涯ATL発症率は(男女平均で)=約5%

特に制限せず母乳を飲ませた場合には
感染率=20%前後
つまり、母乳で育てた子供が
将来ATLになる可能性は約1%
(0.05×0.2 = 0.01)

母乳を全く飲まなかった場合でも感染の
可能性はゼロにはならない(約3%)ので
将来ATLになる可能性は約0.15%
(0.05×0.03 = 0.0015)

逆に言うと母がキャリアであった場合に
ウイルスを気にせず母乳を飲んでも
その赤ちゃんのうちの約99%はATLにはならない
ということです。

ATLは発症してしまうと
短期間で命を落とす
不治の病である以上は
それを99.85%にする母子感染対策が
必要なのでしょう。

しかし、40年以上も先に百分の一の確率で
起こるかどうかの問題のために
母乳の恩恵から母と子を完全に遮断するのは
妥当なことなのでしょうか?

そして、今ではキャリアの多い地方だけではなく
そういった所から転居して来られる人も多いため
都心を含めた全国各地で
妊婦さんに検査が行われるようになっています。

キャリア率の低い地域で全妊婦さんを
対象に検査をしてしまうと
疑陽性(キャリアではないのに
検査で陽性になってしまう)率も
高くなるのも問題なのですが
その部分の詳しい説明は別の機会に譲ります。

検査で陽性となりキャリアと
判断された妊婦さんは
医者の間違った説明により
重い十字架を背負わされることになります。
出産前から母乳育児を
諦めねばならないだけではなく
自分自身がウイルス保有者であり
将来白血病になるかもしれないという
不安をずっと抱えることになるのです。
ひどい場合には家庭内不和に
つながるケースすらあります。

私に言わせれば、キャリアの人は
今は希少で貴重な縄文ウイルスと
共生し太古の血を受け継ぐ選ばれし者です。
縄文ウイルスは
先々白血病を発症するかどうかだけ
の時限爆弾では決してありません。

検査で陽性だった場合
自身に流れる縄文の血を
誇っていただければ良いのですが
幸せの絶頂である妊婦さんと
その家族を不安の底に突き落とし
赤ちゃんから栄養を奪う、そのような
材料にしかできない医者ばかりですから
この検査自体が不要なのです。

【赤く燃える孤独な道を】

イエローモンキーの曲の中でも
縄文ぽい匂いがプンプンするので
今回はこの曲をタイトルにしました。

2011年の年末に行われた
吉井さんのソロのライブ
大雪の青森まで行って
この曲を聴いたインパクトが
今でも忘れられません。
青森も縄文の地ですよね。

https://www.youtube.com/watch?v=5pijgBeaSEU
(THE YELLOW MONKEY – BURN)

「限りない喜びは遙か遠く
前に進むだけで精一杯
やわらかな思い出は
あそこにしまって
BURN BURN BURN BURN」

~~~~以下告知~~~~

7月6日(土)と7日(日)は
鹿児島で講演あります。
お近くの方は是非ご参加ください!

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自然派医師たかの先生
ミニトークライブ
〜夏対策とかも聴きたい〜

どなたでも参加できまーす✌︎
🌱日時🌱
2024年7月6日(土)12:30〜14:00
🌱場所🌱
みんなのお家 @minna.kawanabe
🌱fee🌱
2,000yen
🌱申し込み🌱
09011676475 いくみん

夏も鹿児島にお招きしました
聴くだけ👂なので
お氣軽にご参加ください
お友達と遊びにくる感覚でどうぞ
とは言っても
おひとりさまがほとんどです
好きな姿勢でお聴きください😉
こういうの初めての方も
ドキドキしなくて大丈夫😉
やさしい時間です

この日タイミング合わない方
がっつり聴きたい方は
7月7日(日)12:30〜15:30
いちぞの整骨院の
お話会へどうぞ🌱
@ichizono.seikotuin

~~~~告知終了~~~~

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