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食が危ない!「添加物大国」日本 〜酸化防止剤編④〜【東洋医学の智恵袋 vol.93】
こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。
今回は、「亜硫酸ナトリウム(亜硫酸塩)」
についてのお話です。
亜硫酸ナトリウムは、
甘納豆やドライフルーツ・エビ・
こんにゃく粉・ワインなどに
酸化防止剤として使われています。
ワインでは、醗酵させる過程で
醗酵しすぎるのを防いだり、
雑菌を消毒するために使用され、
ドライフルーツでは、
見た目を美しくするための
漂白剤として使用されています。
そして、この添加物とワインは、
歴史的な深いつながりがあるのです。
◆亜硫酸ナトリウムとワインの歴史
まずは、亜硫酸ナトリウムについて
簡単にご紹介します。
「亜硫酸」は、
酸化した硫黄(二酸化硫黄)が
水に溶けている状態です。
つまり、気体である二酸化硫黄を
水に溶かして液体にしたものが、
この亜硫酸ということになります。
そして、「亜硫酸ナトリウム」は
亜硫酸を中和した際に生成される塩のことで、
「二酸化硫黄」「亜硫酸」と効能は同じです。
「硫黄」は、
火山など自然界に存在する物質で、
数千年前の古代エジプトやローマ時代から
ワイン造りに利用されていたと
言われています。
人工的に作られた添加物が
食料保存の目的で使われたのは、
ワインが初めてでしょう。
8000年以上前、
ヨーロッパのコーカサス地方で
製造が始まったワインは、
各地方へと伝わっていきました。
しかし、その範囲が拡大するにつれて、
輸送に伴うワインの質の劣化が
問題となりました。
そのため、
様々な工夫と実験が繰り返され、
硫黄が有効だということが分かったのです。
そして、古代ローマでは
品質保持を目的に亜硫酸ナトリウムを
添加することが習慣化されました。
現在でも、亜硫酸ナトリウムは
ワインの品質を保つために重要とされており、
伝統的な製法で作られたワインほど
使用される傾向にあります。
では、その安全性はどうなのでしょう。
これから、それを
確認していきましょう。
◆亜硫酸ナトリウムの安全性
今のところ、どの国でも、
亜硫酸ナトリウムは適正に使えば問題ない、
という立場をとっています。
しかし、少量でも身体への影響がある、
と主張する生産者や専門家は
少なくありません。
世界的な権威「マスター・オブ・ワイン」の
資格を持つフランス人のイザベル・レジュロンは、
著書「自然派ワイン入門」(清水玲奈訳)で
英国の研究論文を引き合いに出しながら、
亜硫酸ナトリウムには
アルコールが体内で分解され
無毒化するのを妨げる効果がある、
と指摘し、使用に否定的な立場を
とっています。
そして、
亜硫酸ナトリウムの添加量を減らす方向が
世界的な流れでもあります。
動物実験においても、
亜硫酸ナトリウムを0.1%エサに混ぜて
ラットに食べさせたところ、
神経炎や骨髄萎縮が見られたそうです。
実際に、喘息やアレルギー持ちの方は、
酸化防止剤により発作等を
引き起こす可能性があるため、
注意する必要があります。
また、食品添加物自体、
ここ数十年で使われるように
なったものであるため、
長期間利用した場合の影響は
まだ分かっていません。
ハッキリ言えることは、
食品添加物は摂取しすぎない方が
良い、ということです。
酸化防止剤無添加のワインもありますから
身体への影響が気になる方は
そちらを選択されるとよいでしょう。
誠真堂鍼灸院
東 洋史
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