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食が危ない!「添加物大国」日本 〜発色剤編④〜【東洋医学の智恵袋 vol.89】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

前回は少し怖いお話をしましたが、
今回はかなり怖いお話をします。

繰り返しになりますが、
亜硝酸ナトリウムはとても毒性が強く
本来は添加物として
食品に使用するべきものではありません。

亜硝酸ナトリウムが使用された
ハムやソーセージは
常温で数か月放置しておいても
腐りません。

亜硝酸ナトリウムには
ボツリヌス菌の生育を抑え、
食肉製品の腐敗を防止する
「防腐剤」の役割もあるからです。

しかし、それは言い換えると
それだけ「毒性が強い」と
いうことでもあります。


◆亜硝酸ナトリウムと青酸カリ

テレビのドラマなどで、
毒殺に使われる「青酸カリ」。

これが入れられた飲食物を
口にした被害者がすぐに苦しみ出し
あっという間に死んでしまうシーン、
一度は見たことあると思います。

この青酸カリは、
シアン化カリウムとも呼ばれ
最も知名度が高い毒物です。

口に入れた瞬間に口内に激痛が走り、
飲み込めず大半を吐き出してしまいますが、
それでも致死量を摂取した場合は、
めまい・頭痛・嘔吐・けいれんなどの
症状が出て、何もしなければ
15分程度で死に至る猛毒です。

その致死量は、0.15gとされています。

そして、亜硝酸ナトリウムによる
中毒例を基に計算された致死量は
0.18~2.5gとされています。

つまり、
亜硝酸ナトリウムの最小推定致死量は
青酸カリとほとんど変わらないのです。

そのため、
ハムやソーセージに添加できる量は
厳しく制限されています。

ですから、
厳しく制限されているから
食べても安心なのではなく
厳しく制限しなければならないほど
毒性が強い添加物である、
ということです。

もちろん、ハムやソーセージを
少し多めに食べたからといって
すぐに具合が悪くなるようなことは
ありません。

しかし、そのような毒物が
子供が好む食品に使われていることに
恐怖を覚えてしまいます。


◆摂取量を減らすには

では、ここで
亜硝酸ナトリウムの摂取量を
減らす方法を2つお伝えいたします。

ご参考になさってください。

①食べる前に下茹でする

亜硝酸ナトリウムが使われている
ハムやソーセージは、
食べる前に下茹でするのが良いです。

亜硝酸ナトリウムは熱で溶け出すため、
摂取量を減らせます。

国内で発表された論文によると、
ハムを30秒間熱湯で茹でると
亜硝酸ナトリウムが40%減少することが
報告されています。

スライスハムの場合は20~30秒、
厚切りハムは1分を目安に
茹でてください。


②亜硝酸ナトリウム不使用の商品を選ぶ

亜硝酸ナトリウムが含まれていない
商品もありますので、
それを選ぶという選択肢もあります。

パッケージに「無塩せき」と
表示があるものが、それです。

無塩せきとは、ウインナーやハムを
「発色剤を使用せずに塩漬けする」
製法のことをいいます。

発色剤を使用しないことで、
肉本来の色味や風味を生かせるのが
特徴です。

ただし、
「無塩せき」と「無添加」は異なります。

つまり、亜硝酸ナトリウムを使用していない
「無塩せき」の食品であっても
その他の結着材や保存料といった添加物は
使用されていることがほとんどです。

そのため、
無添加のソーセージ・ハムをお探しの際は、
原材料名の表示を気を付けて見るように
してください。


誠真堂鍼灸院
東 洋史


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