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【今月の法話】「梅雨空や心の重さ空に解け」(2024年6月)(#13)

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宮島にある寺院で最も歴史が深い、
真言宗御室派(総本山仁和寺)の
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本日は「6月の法話」をお届けします。
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【梅雨空や心の重さ空に解け】
 (2024年6月の法話)
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「梅雨空や心の重さ空に解け」

 
六月に入り、紫陽花が美しく
咲く季節になりました。
この花の豊かな色彩と形は、
変化に富んでおり、まるで
人生の多様性を象徴しているかのようです。



人生は旅のようなもの。
この旅で、私たちは多くの
「荷物」を背負っています。
愛情、仕事、楽しみ、夢など、
さまざまな荷物です。


しかし、この荷物の中には、
悩み、悲しみ、恐れなど、私達の心を
重くし、疲れさせるものもあります。
心の荷物を軽くする方法が、
仏教の教えの中にあります。



まず、「無常を受け入れる」ことが重要です。
全てのものは常に変化し続け、
永遠に不変なものはありません。
どんなに立派な建物でもやがては
朽ちて無くなります。


私達の体もどんどん老いていきます。
喜びも悲しみも、やがては過ぎ去り無くなります。
これが「無常」の考え方です。


そう思えれば、現在抱えている悩みや恐れも、
いつかは過ぎ去るという希望が持て
るはずです。



次に、「慈悲の心を育む」ことです。
例えば、ボランティア活動に参加してみたり、
友達や家族の悩みに寄り添ってあげたりすることです。
誰かの喜びや苦しみに共感し、
手を差し伸べる心が、自分自身の
苦しみや孤独感を軽くするのです。


そして、「煩悩から解放される」ことです。
私たちの苦しみの根源は「煩悩」にあります。
特に“三毒”(むさぼる欲、怒り、
無知と愚かさ)の煩悩です。


食事をイメージするとわかりやすいです。
もっと食べたい!私の量が少ない!
こんなのは食べたくない!などの気持ちです。


現在持っているものに対する感謝を深め、
「もっと欲しい」という考えに
囚われないようにしましょう。


他人を理解して共感することを深め、
感情に流されないようにしましょう。
そして、周りの世界と自己の内側を深く
理解し感謝ようと心がけましょう。


仏教の教えは、私たちが日常生活で
実践的にできるものばかりです。
私自信も、不満が出たり心が苦しく
感じたりした時は、いつもこれらの教えを
思い出す様にしています。


心の荷物を軽くすることは、
一夜にして達成できるものではありません。
しかし、日々の小さな努力を積み重ねることで、
少しずつ荷物を減らしていけばよいと思います。


自分が続けられる範囲で無理せず、
これを「精進」と呼ぶのです。
仏教の教えに耳を傾け、少しずつ
軽やかな心で生きましょう。
自分と他人、そして世界への理解と
慈悲を深めながら、安心を求める
人生の旅を続けていきましょう。



合掌
(小西崚弘)



本日のまとめ
👇👇
2024年6月の法話
【梅雨空や心の重さ空に解け】



についてお伝えしました。



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ありがとうございます。


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