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食が危ない!「添加物大国」日本 〜着色料編②〜【東洋医学の智恵袋 vol.82】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

前回もお話ししましたが、着色料には
合成着色料と天然着色料があります。

そして、その主な違いは
原料と価格です。

合成着色料とは、
主に「タール系色素」のことで、
石油製品を原料とし
鮮やかで退色しにくいのが特徴です。

化学的に製造されているため
不純物がなく安定して供給できます。

一方、天然着色料は、
生物(主に植物)を原料としています。

自然な発色で昔から好まれていますが、
天然であるがゆえに熱や光に敏感で
安定的な供給が難しく、
合成着色料より高価な場合が多いです。

そして、「天然」だからといって
全てが安全ではないということは
覚えておきましょう。

「天然由来=安全」という
イメージがあるため、
そのような宣伝文句は
よく見たり聞いたりしますよね。

しかし、天然由来成分であっても
ジャガイモの新芽や蕨のように
生体にとって「毒」になるものは
数多く存在します。

それは、天然着色料も然りです。

今日は、
そんなお話をしてみたいと思います。


◆天然着色料「カラメル色素」の危険性

カラメル色素は、
調味料・お菓子・コーラなどによく使われる
茶色い色素をもつ天然着色料です。

日本でもっとも使われている
着色料の一つとされています。

「カラメル」というと、
砂糖と水を茶色くトロトロになるまで煮て、
プリンなどに使われものを
想像される方も多いでしょう。

しかし、
カラメル色素には4種類あります。

この糖類のみを加熱して作るカラメルは、
「カラメルI」に分類されており、
最も安全と言われています。

以下、製法の違いにより分類されている
4つのカラメル色素をご紹介します。

○カラメルI:
  砂糖などの糖類を煮詰めてつくる
  昔ながらの製法で、高コストですが
  安全性は高い製法です

○カラメルⅡ:
  日本では製造を認められていません

○カラメルⅢ:
  糖類にアンモニウム化合物を加えて
  加熱する製法です

○カラメルⅣ:
  糖類にアンモニウム化合物と
  亜硫酸化合物を加えて加熱する製法です


化学物質を使わない「カラメルI」は
高コストのためあまり使われていません。

そのため、現在流通しているのは、
亜硫酸やアンモニウムを使った製法の
「カラメルⅢ・Ⅳ」がほとんどです。

そして、この2つは
アンモニア化合物を加えて製造されるため、
危険とされています。

製造過程で、発がん性のある化学物質が
生成されるのです。

以前、
「甘味料編②」でもお話ししましたが
コーラにはカラメルⅢとⅣが
含まれています。

しかし、
アメリカ政府の国家毒性プログラムによる
マウス実験において発ガン性が確認され、
アメリカでは2010年代前半に
各メーカーは製法を変えるに至りました。

一方、日本ではこの事実は報道されず、
「食品添加物として使用される程度の量では
大きな問題はない」とされ
アメリカで危険性が指摘された
「カラメルⅢ・Ⅳ」が使われたコーラが
いまだに製造・販売されています。

日本の「食の安全」が
いかに信用できないかが分かりますね。

他の食品も然りです。

ここで、実際にカラメル色素が
添加物として使われている食品を
いくつか見てみましょう。

【カラメル色素が添加されている食品】

・インスタントラーメン
・カップ麺
・アイスクリーム
・うなぎの蒲焼
・カレールー・シチュールー
・缶コーヒー・コーンフレーク
・スパゲティソース・ソース・佃煮
・焼き肉・すき焼きのたれ など


◆食品表示の問題点

「じゃあ、カラメルⅠが使われているものだけ
選んで口にすればいいじゃん」

こんな風に思いますよね。

しかし、食品表示は
「着色料(カラメル)」「カラメル色素」とだけ
表示することが認められているため、
Ⅰ~Ⅳのどれを使っているのかが
見分けがつかないのです。

ただし、原材料の欄に
「カラメル」と記載があれば、
ほぼⅢかⅣだと思ってよいでしょうから
その食品は避けるのが無難でしょう。

ちなみに、EUでは
どのカラメル色素を使っているか
区分表示義務があります。

日本では、
消費者に分かりにくく表示しているので、
私たちが自ら学び、対策することが大切です。

なぜなら、「添加物大国」日本は、
世界一の「ガン大国」でもあるからです。


その3の続きます。


誠真堂鍼灸院
東 洋史


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