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食が危ない!「添加物大国」日本 〜着色料編①〜【東洋医学の智恵袋 vol.81】
こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。
今回から、着色料に関する情報を
お届けしようと思います。
着色料とは、食品を製造するとき、
もしくは加工するときに
色をつける目的で使用される
色素添加物です。
私たち日本人は特に、
食事の見た目や色どりを
大切にしています。
「日本料理は目で食べる」と
言われるほどです。
確かに、
食べ物の色や盛り付けといった
料理の見た目は
食欲にも大きく影響を与えます。
飲食店の看板にある
美味しそうな食べ物の写真を見て
お腹が空いてきたなんて経験、
誰にでもありますよね。
そのため、
色を鮮やかにしたり保持することは
売る側にとっては大切なことなのです。
しかし、食品そのものの色を
長期にわたって維持することは難しく、
着色料で見栄えのよい色に調整したり
より長く色を保つようにした加工食品が
作られているのです。
ただし、食肉・魚介類・野菜類は、
鮮度が分からなくなってしまうため、
着色料の使用が禁止されています。
◆着色料の種類
日本で着色料として
認められている食品添加物は、
動植物から得られる着色料(天然着色料)と
化学合成で作られる着色料(合成着色料)に
大別することができます。
①天然着色料
天然着色料は、植物等から抽出され
製造される着色料のことで、
100種類以上あります。
例えば、カラメル色素・クチナシ色素・
紅花色素・コチニール色素・ラック色素
などです。
この100種を超える数は、世界的にも
類をみないほどの多さです。
諸外国を見てみると、
米国では約20種類、
EUでは15種類にすぎません。
その理由として、
外国では一括りにされてしまう色を、
日本では原材料別に色を規定している
ことがあげられます。
例えば、
赤・青・暗紫色を呈する花や葉、
果実などの色素である
「アントシアニン色素」は
海外では全て一括りです。
一方、日本では「アカキャベツ色素」や
「ムラサイイモ色素」「赤シソ色素」など
各原料作物由来のアントシアニン色素が
別々に規定されているのです。
ちなみに、外国では「赤色」と
一括りにされる色は、日本では
赤紫色・躑躅(つつじ)色・
牡丹色 ・茜色・薔薇色など、
24種類に分類されています。
日本は春夏秋冬と四季があり、
季節に応じて景色や食物が
多種多様に変わります。
そうした環境の中で、
私たち日本人の祖先は
周りの様々な色の変化を
敏感にとらえてきたのでしょう。
日本人の感性は、素晴らしいですね。
②合成着色料
合成着色料は、石油などを原料に
化学的に合成された着色料で
「タール色素」ともいわれます。
現在、
日本で認可されているのは12種類で、
以下のように赤・青・黄色に
番号が付いています。
・赤色2号・赤色3号・赤色40号
・赤色102号・赤色104号・赤色105号
・赤色106号・黄色4号・黄色5号
・青色1号・青色2号・緑色3号
この「タール色素」という
呼び名の由来は
石炭タール・石油タールを
原料とすることにあります。
タール色素は、今から100年以上前、
イギリスで発見されましたが、
当時は繊維品を染色する目的で
造られていました。
当時の食品の着色には、
動植物やその分泌物・鉱物から
採取された天然着色料が
使われていたからです。
しかし、食品工業の発達に伴って
着色する食品の数が増え
天然色素だけでは
需要を満たせなくなり、
より安価で製造できるタール色素が
食品に使用されるようになりました。
現在は、主に石油を生成する際に生じる
『ナフサ』を原料として生成されています。
その2の続きます。
誠真堂鍼灸院
東 洋史
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