誠真堂鍼灸院

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

食が危ない!「添加物大国」日本 〜調味料編③〜【東洋医学の智恵袋 vol.80】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

前回は、うま味調味料の危険性
「味覚飽和」についてお話ししました。

通常、食塩や醤油などの調味料は、
摂り過ぎると「しょっぱすぎ」と
味覚で感じるため、
それ以上食べられなくなりますが、
うま味調味料摂取が一定量を超えると
味覚が鈍くなり、味の濃さが
一定になってしまうのでした。

前回ご紹介した、産業保健新聞に
グルタミン酸ナトリウムの安全性を
記事にしていた管理栄養士さんは、
同じ記事の中で味覚への影響に関して
次のように書いています。


【引用】

グルタミン酸ナトリウムは
ミネラルの一種である
亜鉛の吸収を阻害します。

そして、亜鉛が欠乏すると
味覚障害が引き起こされるため、
味覚への影響があるという情報が
広まっているようです。

しかし、グルタミン酸ナトリウムに
耐容上限量(ADI)は設定されておらず、
通常調味料として使用する分には
問題ありません。

ーーーーーーーーーー引用ここまでーーーーーーーーーー


ここで、2つのポイントがあります。

まず1つ目は、
「通常調味料」として使用する量です。

前回ご紹介した
「東京都保健医療局」のサイトでも、
「料理の味付けなど『通常の使用』であれば
健康への影響を心配する必要はない」と
記載がありました。

そして、この管理栄養士さんも
「『通常調味料』として使用する分には
問題ない」と言っています。

しかし、
うま味調味料の問題点として
指摘されているのは、
その「通常」を超える量を
摂り過ぎてしまう危険性が
あることなのです。


◆あらゆる食品にうま味調味料が…

現在、
日本で売られている様々な食品に
うま味調味料が使われています。

例えば、
納豆についているタレ、めんつゆ、
カップラーメン、即席スープ、ソース、
ハム、ソーセージ、だし入り味噌、
ドレッシング、冷凍食品、
スナック菓子、せんべい等々、
挙げればキリがありません。

そのため、結果として
意図した以上の量の調味料を
摂取してしまう可能性が高いのです。

うま味の発祥国である日本において
「うまみ調味料」を使った商品が
溢れているのは、何故なのでしょうか。

美味しく安い商品を提供したい、という
メーカーの「思いやり」であれば
良いのですが、
株式会社の目的は
「株主の利益の最大化」です。

果たして、消費者のために
うま味調味料を使っているでしょうか…。


◆塩分の過剰摂取にもつながる危険性

もう一つのポイントは、
やはり味覚飽和による味覚障害です。

前述の通り、
グルタミン酸ナトリウムは
ミネラルの一種である
亜鉛の吸収を阻害します。

そして、これが塩分の過剰摂取に
つながる危険性が高いのです。

たとえば、カップ麺には、
1食で5~6gという
大量の塩分が入っていることは
ご存じだと思います。

特に、
「大盛り」や「デカ盛り」などは
さらに多い塩分が含まれているものも
少なくありません。

厚労省が目標としている
1日の塩分量は
男性が7.5g未満、
女性が6.5g未満ですから、
「たったカップ麺1杯」で、
約1日分の塩分を取ってしまう
計算になります。

カップ麺のお湯の量が300mlとすると、
9gなら塩分は3%となりますから、
ほぼ海水の塩分濃度と同じです。

海水なんて、しょっぱすぎて
とても飲めたものではありませんよね。

しかし、
そこにうま味調味料を混ぜ合わせれば、
3%の塩水もおいしく飲み干すことが
できてしまうのです。

「実際の塩分量」と「舌で感じるしょっぱさ」は
大きく異なります。

もちろん、
これはカップ麺だけの問題ではなく
ファストフード、冷凍食品、市販の弁当など、
加工食品にはかなり塩分が含まれていますが
うま味調味料の力で
そう感じなくなっているのです。

うま味調味料が使われた食品ばかり食べていると
「素材本来の味」が分からなくなり、
使われていないと「物足りない」と感じ
満足できなくなってしまいます。

つまり、味覚がおかしくなってしまうのです。

これが、「味覚飽和」の恐ろしさ…。

子供のころから
調味料が使われた食べ物を食べていると
我が国が誇る日本食の本当のおいしさを
味わうことができなくなります。

原材料をよく見て
できるだけ「調味料(アミノ酸等)」が
使われていないものを
選ぶようにしましょう。

なかなか難しいことではありますが…。


誠真堂鍼灸院
東 洋史


◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【東洋医学の智恵袋 vol.80】
このメルマガが必要な方がいらっしゃいましたら、
紹介して差し上げてください。
https://home.tsuku2.jp/merumaga_register.php?mlscd=0000213657

健康に活き活きと生きる東洋医学の智慧を
皆様にお届けいたします。

誠真堂鍼灸院公式HP
https://www.magokoro-shinkyu.com/

バルセロナ五輪金メダリスト
岩崎恭子さんとの対談記事
https://www.business-plus.net/interview/2208/k7271.html

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する