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【今月の法話】「伝」(2024年4月)(#9)
おはようございます🌅
宮島にある寺院で最も歴史が深い、
真言宗御室派(総本山仁和寺)の
「大本山大聖院」です。
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本日は「4月の法話」をお届けします。
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【伝】
(2024年4月の法話)
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「伝」
日々生活している中で、
家族や友人、職場の人など
沢山の人々と接していると思います。
その日常の中で交わされる
数多くのコミュニケーションの中で、
意見の食い違いや認識の違い、
またそれらが原因となり
喧嘩や関係の悪化など、、、
ありがちな話ではないでしょうか。
近頃、テレビや週刊誌などにおいて
事実と異なったり、反する内容を
報道しているのを多々目にします。
こうした事は、それを見た人から
人へと伝わり、やがてその噂話さえも
事実とかけ離れた内容となり、
大きな問題となっていることがよくあります。
これは報道機関がその影響力が
大きいというだけであり、
私たちの何気ない会話でもありうる事です。
自分から、他人へ物事を伝える
というのは簡単な様に見えて、
とても難しい事だと思います。
伝えるという漢字である〝伝”の旧字体は
「傳」と書きます。
この字は人偏に「專」を書きますが、
まず、袋に中身を詰め込んで
紐で縛ったものを「專」といいます。
そして、この「專」という字は
「もっぱら」「一途に」といった
意味をもっています。
この事から、「伝える」ということは、
人がひたすらに、一途に行うもの。
自分の手で相手へ運んでゆく、
そういった意味をもっています。
仏教の世界では、
師から法(仏様を拝む方法など)を授かることを
「伝授(でんじゅ)」といい、
またその中でも特に大事な事は
記すのでは無く、口伝えで伝えていく。
それを「口伝(くでん)」といっております。
書物に書き写して見るのも良いですが、
やはり先述した様に、自分の知識、
思い、願い、様々なものを
「自分の言葉という袋」に詰めて
〝傳える”ことが大事なのです。
また、聞き手である相手もそれを
真摯に受け止めなければなりません。
ただでさえ最近ではそういった
本来の意味での〝傳える”ことが
減ってきているようにも感じます。
今一度、家族や友人、身近な大切な人に対して、
感謝の気持ちでも何でもいいです。
今の元号である〝令和”は、令月(よいつき)と
風和(やわらぎ)からきておりますが、
自分の本心から気持ち、思いを傳え、
皆と「和をせしめ」と解釈するのもいかがでしょうか。
合掌
(江本 康亮)
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2024年4月の法話
【伝】
についてお伝えしました😆
皆さまのご来山を心より
お待ちしております♬♬
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