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税理士業務を考えるメルマガ〜ユニーを買収したドン・キホーテ〜
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今日のテーマは「ユニーを買収したドン・キホーテ」
2016年9月、ユニーとファミマは経営統合しました。
経営難に陥っていたユニーをファミマが買収した、
という受け止め方がありましたが、
GMSという食品から衣料品、日用品まで幅広く販売する業態は
1990年半ばには限界を迎えており、
ユニーは苦戦を強いられていました。
それでもファミマがユニーを欲しがったのは、
ユニーが傘下にサークルKサンクスを持っていたため。
ユニーがコンビニ事業を切り離すことを認めなかったため
GMS事業と共に統合したという経緯があります。
そんなユニーを欲しがったのがドン・キホーテ。
29期連続増収・営業増益と絶好調のドン・キホーテが、
2007年にスーパーの長崎屋を買収して以来の大型買収を仕掛けました。
老舗ユニーには店舗立地の良さや社員の習熟度などの良さに加えて、
来店頻度向上に繋がる生鮮食品の取扱いノウハウがあります。
雑貨中心のドン・キホーテには事業拡大のための大きなツールが
時間をかけずに手に入る点がメリットです。
ユニー側としては、
イオンやヨーカドーといったGMSの競合との
大きな差別化ツールが手に入る点がメリットになりそうです。
横並びの商品ではなく、ドン・キホーテの独自性が強い商品と、
ディスカウントストアという業態も
テコ入れに繋がる「次の一手」になります。
もう一つ。
ユニー・ファミマがドン・キホーテの株を
最大20%取得してグループ化することも発表されました。
ユニー・ファミマは伊藤忠の子会社なので、
ドン・キホーテは伊藤忠とのパイプを得て海外展開強化も図る予定。
ここ数年で大きく動く老舗ユニー。
ドン・キホーテとの統合をきっかけに
再浮揚できるような新たな業態を作れるのか。
もういくつか、大きな動きがありそうです。