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【今月の法話】「平穏無事がご利益」(#5)

おはようございます🌅
宮島にある寺院で最も歴史が深い、
真言宗御室派(総本山仁和寺)の
「大本山大聖院」です。
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本日は「2月の法話」をお届けします。
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【平穏無事がご利益】
 (2024年2月の法話)
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👇👇
 令和六年甲辰年、
春の節分を控え冬から春へ、
いよいよ本格的に新年の始動が
感じられる季節です。



今年は新春元日早々から、
日本列島は大きな災害に見舞われました。
被災された方々、今も困難な避難生活を
送られている皆さま方には改めて
お見舞い申し上げます。



 甲辰年、甲は十干の最初、
辰は昇り竜にも象徴されるように
上向きの年。
また十二支とは元々、一説には
植物の成長の過程を表したもの
と言われますが、辰は植物の成長が
盛んな様子を表します。



十干十二支を合わせて、
甲辰年は新たなことに挑戦し
それが成功する年、
今まで準備してきたことが
成就する年とされます。



希望に満ちた年であり、
私たちは誰しも良いことが
あるようにと祈るものです。



 お正月十五日までの新年初祈祷祭の間、
大聖院へは参拝の方も多く、
そのためお寺さん方にもお手伝いに
来ていただいております。



その中のお一人と少しですがお話を
する機会がありました。
そのお寺では昨年仏様を修復された
とのことで、ご住職曰く
「その仏様に祈願される方には
皆さん良いことがあり、
ご利益を受けておられる。」
続いて笑いながら
「住職の私には祈願される
皆さんのように良いことは
起こらないのですが…。
でも何もないということが既に
ご利益をいただいているという
ことかもしれないですね。」と。



 希望を胸に良い年であるように、
良いことがあるようにと祈るのは
ごく自然なことで、明るい気持ちで
上を目指すことは悪いことではありません。



神仏に祈って良いことがあれば、
もちろんご利益をいただいていると
いうことですが、
先のご住職の言われる通り、
何もないこと…



つまり「平穏無事でいられること」
この時点で既にご利益をいただいている
という考えにはなかなか
行き着かないものです。



人はみな欲を持っています。
最初は少しのものでも満足していたのに、
次には多くのものを望み、
満たされても満足できず、
さらに次にはより多くのものを望み、
さらにはさらにはと欲望には
際限がありません。



 特別に何か良いことがあれば、
もちろん神仏に感謝をしなければ
いけませんが、


日々を平穏無事に過ごせ、
新たな年を無事に迎えることが
できたこと、家族が笑顔で毎日を
過ごせること、


それだけでも充分に
ご利益をいただいている。



衣食住が整っていること、
それだけでもとても有難いことだ
と痛感するお正月でもありました。



合掌
(日高 誠道)


本日のまとめ
👇👇
2024年2月の法話
【平穏無事がご利益】


についてお伝えしました。


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最後までお読みいただき
ありがとうございます。


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