mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
〜留学生〜
こんにちは。Victory学院の山崎です。
そーっとドアを開けると、
偉い人がまさに乾杯の音頭を
取ろうとしていた。
私は近くのテーブルに行き、
グラスにビールを注いだ。
「Cheers!」
「乾杯!!」
の声が会場に響き渡った。
「あらぁ、山崎君、来てくれて嬉しいわ」
とK先生が声をかけてくれた。
「ご無沙汰しております。
K先生、全然お変わりないですね」
と私。
「あそこにI君もいるわよ」
と会場の奥の方をK先生が指さした。
「あっ、本当だ」
私は、コートを脱ぎながら会場の奥の方へ
足を進めた。
壁際に並べてある椅子の上にコートを置き、
I先輩の方に歩いていった。
I先輩の横にはO先輩が立っていた。
I先輩が
「山崎君、O先輩を覚えている?」
と言って来られたが、
「大変申し訳ありません。思い出せません。」
と言いながら、
「最近は昨夜のおかずも思い出せないので・・・」
と自分にフォローを入れたら、
I先輩も「そういう年だよね、僕たち」
と言ってくれ、
「O先輩は、僕らの2期前に
サン・ディエゴに行かれていたんだよ」
と言って、紹介してくれた。
「大変失礼いたしました。山崎です。」
「いやいや、Oです。」
と言って、名刺交換をした。
いつもお読み頂き、誠にありがとうございます。
この会合は、私が大学時代に大学の交換留学プログラムで
アメリカに留学した
カリフォルニア州立大学の同窓会のようなものである。
私もこの日に初めて知ったのだが、
母校は50年以上前から
留学生を積極的に受け入れていたが、
カリフォルニア州立大学と
「交換留学制度」を始めて最初に
留学されたのがO氏で、私とI氏は
3期目だったとのこと。
あなたは多分、
「カリフォルニア州立大学」
と聞いて、
「知っている!UCLAとかの大学でしょ?」
と思われたかもしれません。
しかし、
「ブブー」
なのです。
UCLAというのは、
University of California, Los Angels
のことで、
実は、「カリフォルニア大学」
という「州立」なのです。
あのソフトバンクの孫社長も
UCバークレー校の卒業生で、
母校が提携しているのはUCよりも
ランクが下の
「カリフォルニア州立大学」。
話を戻して、O先輩はもう一人のM先輩と
2人で1984~1985年にサン・ディエゴ校に
行かれたのだ。
私とI先輩は‘86~’87に
I先輩(大学3年生の時に)は
カリフォルニア州の北にある
Chico(チコ)という小さい町のChico校に、
私は、大学2年生の時に
カリフォルニア州の州都のサクラメント校に
それぞれ1年間留学したのだ。
そして、この交換留学プログラムに
ずっと携われて来られたのがK先生で、
この度、ご退職されることになり、
「初めて」同窓会的なものが催されたのだ。
実質的には
「K先生、ありがとうの会」
だった。
K先生は、我々のようにアメリカに送り込む
学生の世話と
アメリカから母校に留学してくる
外国人の世話をされてこられたので、
アメリカ人留学生にとっては「日本の母」的存在。
だから、今回の会には現在、日本で働いている
元アメリカ人留学生もたくさん参加していた。
中には、同時多発テロ事件の時に
留学していた人もいたり、
向こうでハロウィーンパーティーの時に
ナイフで刺されたりした人もいた。
このナイフで刺された事件は、
新聞にも載ったらしく、
当時の新聞記事を見せてもらった。
現在では、30代後半の元日本人留学生たち、
話をしていて彼らは
「あの留学があったから今の自分がいる」
と異口同音に話していた。
他にも留学中にアメリカ人のお嫁さんを見つけた人も。
同時多発テロ事件発生時にアメリカにいた人は
「自分は何人で、何をしに来て、どうしていくべきなのか」
など
「自分とは何か」ということ、
自分のアイデンティティについて
真剣に考えた、と熱く語ってくれた。
一番若かった人は27歳の男性で超イケメン。
5年前に母校に来た彼は浅草のお寺に
ホームステイしていたと。
そこで、毎朝8時にはお寺の掃除をして
住職さんと食事をしていたと。
本当に貴重な体験だったと言っていた。
今も同じお寺に住まわせてもらっているらしい。
彼は仕事をしながら
ソフトバンクの孫社長が主宰する経営塾にも
参加しているらしい。
ギラギラした若者だ。
夜の8時30分に始まったパーティは10時に閉会。
その後は有志で2次会へ。
結局、2次会を解散したのが夜中の1時過ぎ。
タクシー帰りとなった。
この会合に参加して留学生たちと話をして
しみじみ感じたこと、
それは
「自分の意識の持ち方次第で全ては変わってくる」
ということ。
ここに来ている元留学生の人たちは
本当に「前向き」な人たちばかり。
本当に今回は参加して良かった。
K先生にはみんな感謝の気持ちで一杯だし、
もっと今後は年1回とか
定期的に集まろうという話に。
お互い「刺激」し合って行ければと。
今日はここまでです。
英語の話がなくてすみません!!!