mail magazine backnumber
メールマガジン バックナンバー
〜「話す?」〜
こんにちは。Victory学院の山崎です。
「先生、『話す』って英語でなんて言うの?」
ある日、こんな質問を生徒から受けました。
そして、立て続けに
「なんで
『speak』
『talk』
『tell』
『say』
とかあるの?何が違うの?」
と半分切れかかっていました。
私は、
「そうだね。いろいろ紛らわしいよね」
と答えました。
そして、
「『speak』
と
『talk』
は
「話す」
という意味だよね」
と説明、
続けて
「『say』
と
『tell』
は
「言う」
と言うイメージかな」
と伝えました。
「ふ~ん、じゃあ、
『speak』と『talk』はどんな
違いがあるんですか」
と聞いてきました。
(私)「おお、そうだね。
イメージ的には
『speak』が
一方的に
話す、で
『talk』が
話す相手が
いる、って
ことかな。」
(生)「『speak』が
一方的に話す、で
『talk』が話す相手がいる、って
ことですか」
(私)「そうだね。
『speak』は
「言葉を発する」イメージで、
『talk』が
「誰かと会話する」
イメージ」
(生)「ふ~ん」
(私)「言葉を話す」とか
「演説をする」とか
『speak』を
使うんだ。」
(生)「なるほどね」
(私)「ほら、よく問題で出てくるじゃん」
(生)「なになに?」
(私)「えっと、そうそう。
『あなたは英語を話しますか』
とか、英文にしなさいって」
(生)「あっ、確かに。あるある」
(私)「っで?何て言うの、英語で?」
意地悪く聞きました。
(生)「えっと、・・・」
生徒は上を向きながら考えていました。
(生)「分かった!」
(私)「おっ、来たかなあ」
(生)「「Can you speak English?」じゃね?」
(私)「惜~しい!ほぼ正解!」
(生)「えっ?間違っているの?かなり自信あったのに」
と少しムッとしていました。
(私)「いやいや、すごいよ」
とフォローをいれつつ、
(私)「Canが入ると「~できる」に
なっちゃうよね」
(生)「うん」
(私)「ごめん、吾輩が悪かったね。
さっきは「あなたは英語を話しますか」
って聞いたのよ」
(生)「あれ?そうだっけ?」
(私)「うん、ごめん。だから
「話せますか」だったら
「can」で良かったけど、
「話しますか」だから
(生)「「Do」ってことね」
(私)「すご~い!その通り!!」
「いえ~い」とハイタッチ。
(私)「じゃあ、問題です。」
(生)「え~、いやだ~」
私は構わず
(私)「授業中、おしゃべりしている生徒に向かって
「話すのやめ~い!!」って何ていうかな」
(生)「塾頭の意地悪!」
と言いながら、持っていたシャーペンを顔の前で振って
(生)「そんなん分かる訳ないじゃん」
(私)「そんなことないよ。考えてみ~」
そうしたら腕を組んで生徒が考え始めました。
(私)「どう?」
(生)「わかんな~い」
首を横に振っていました。
(私)「そう?じゃあ、この
「話すのやめ~い!!」って
何という形だろう?」
(生)「形???」
(私)「そうそう。これって、「~しろ!」
って言っているよね。
この「~しろ!」の形。
(生)「形ね~」
(私)「例えば、「stand up」や
「sit down」も同じ形だね」
(生)「あ、わかった。命令ってやつ?」
(私)「や~る~!さすが!!
そう「命令形」だよね」
(生)「うんうん」
当てられて嬉しそうにうなずいていました。
(私)「じゃあ、この
「話すのやめ~い!!」って
どうやって作るの?」
(生)「それが難しいんじゃん!!」
と言いながら、ふくれっ面に。
(私)「じゃあ、一つ一つ
見て行こう。
「やめ~い」って何と言う?
英語で」
(生)「何だろう??」
(私)「止めるんだから・・・」
(生)「stop????」
自信なさそうに答えました。
(私)「そうそう!さすが!」
といいながら、ハイタッチ。
(私)「まず、「Stop」が来て、その後は?」
(生)「話すの、でしょ?talkかspeakなんでしょ?」
(私)「そうだよ~!!でも、そのままだと使えないよ」
(生)「え~!?どういうこと~???」
(私)「つまり、「Stop talk」とも「Stop speak」
とも言えないってこと。
「ing」の動名詞にする必要があるんだ」
(生)「えっ、てことは、「stop talking」か
「stop speaking」のどっちかってこと?」
(私)「そうそう。で、どっちかな?」
(生)「どっちだろ・・・」
(私)「さっき言った「イメージ」を思い出してみて」
(生)「イメージ、イメージ」
(生)「分かった気がする」
(私)「どっち?」
(生)「おしゃべりしているってことは
話し相手がいるということなので
「Stop talking」
ってことですね」
(私)「ファイナルアンサー??」
私は意地悪く、生徒の目をじっと見つめました。
(生)「えっ?違うの??」
(私)「ファイナルアンサー??」
再度、プレッシャーをかける私。
しかし、生徒は動じず、
おおきくうなずいて
(生)「ファイナルアンサー」
と答えました。
(私)「ピンポンピンポン!!」
(生)「やったあ!!」
「いえ~い」とハイタッチ。
いかがでしょうか。
生徒からの「素朴な」疑問でした。
このように見て行っても
「日常会話」には、難しい表現は
そうそう出てきません。
本当に
「中学校で習う文法で英会話ができる」
のです。
あとは、「リズムよく」
会話のキャッチボールが
出来ればいいのです。
あなたの頭の引き出しに
たくさんの英語が入っていますので
それらを「開けていきましょう」!!
以前も話をしましたが、
「音読」し、「ネイティブスピーカーの音をまねて」
アウトプットして行けば話せるようになります。
あなたの世界を広げていきましょう!
今日はここまでです。
また会いましょう。