元校長社会福祉士上村伸雄|うっのまいサロン

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特別支援学級での指導

皆様 お元気ですか 社会福祉士の
ノブちゃんです
                                                     
 先日,近くの小学校の知的障害
の特別支援学級の授業を見る機会
がありました。そこでは,子供一
人が先生から授業を受けていまし
た。1対1での指導はすばらしい
と思って見ていましたが,教室に
ある時間割を見ると,個人ごとに,
それぞれの学年の交流学級で授業
を受けており,特別支援学級で全
員が一緒に学習する時間はほとん
どないようでした。

 私は,かつて特殊学級担任(現
:特別支援学級)を10年しまし
た。その中で子供たちは低学年か
ら高学年までおり,実態も様々な
ので,その指導に苦労しました。

 担任した子供たちは,学習面の
遅れ,集団行動や運動がにがて,
情緒的にも不安定といった傾向が
ありました。そのため,教科書中
心の指導は難しく,衣服の着脱,
あいさつなど基本的生活習慣に関
する指導を「日常生活の指導」で,
季節や学校行事等を取り入れ,自
立した生活に必要なこと等を実際
的・総合的に学習する「生活単元
学習」といった領域教科を合わせ
た指導を中心に行っていました。

 これらの指導は,現在も知的障
害のある子供たちの教育では重要
だと思います。なお,音楽・図工
・体育・特別活動は指導法等の工
夫により通常学級での学習が可能
かと思います。

 以前に比べ,情緒,肢体不自由
などの特別支援学級も開設され,
学級数は増えているようです。そ
して,担任以外に,特別支援教育
支援員という職員も配置されてい
ます。このように人員も増えてい
るようですが,その指導の質・子
供たちの満足度・理解度はどうな
のか気になります。

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