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Vol.15 『足浴の目的と効果』
みなさま。こんにちは。
いつも【訪問アロマゆかし】のメルマガをご拝読頂きありがとうございます。
この回は『足浴の目的と効果』についてお届けしたいと思います。
『足浴の目的と効果』
▼皮膚を清潔に保つ・感染症の予防
爪の周りや指の間など
不潔になり易く、洗い残されやすいところを念入りに
丁寧に洗浄することで爽快感が得られるだけでなく
皮膚を清潔に保ち感染症の予防を目的としています。
現在、高齢者施設では週に2回の入浴という方が多いかと思います。
ゆかしでは入浴日以外に訪問日程を設け
清潔ケアと感染症予防にお役立ちしたいと考えております。
実際、定期的に足浴を続けることで皮膚に弾力が戻っているのを実感します。
▼末梢循環を促進し浮腫み・冷感の軽減
末端は血液が滞りやすく冷えやすい特徴があります。
末端部を人為的に温めることで全身の血流を良くし、
循環機能を高め老廃物の排泄がスムーズになり浮腫みの改善も期待できます。
高齢になると足を使うことが減ることなどで末端部が冷え
また麻痺がある方などは
動かさないことによって関節拘縮が進んだり
筋力が低下したりすることにより、循環が悪くなっていきます。
「足首」もとても重要です。
足首は太い血管が通っているのに皮膚が薄いので
元々冷えやすい状況にあります。
その状況で足首を出す服装をしていると
心臓から送り出された温かい血液は足首で冷やされてしまいます。
その冷やされた血液を更に冷えやすい末端部に送ることになります。
血液は体温が低いと粘性が高まり、
体温が高いとサラサラになるんだそうです。
訪問すると足首がキンキンに冷えてしまっている方がいらっしゃいます。
そういった方に足浴は本当におすすめです。
日常的には是非レッグウォーマーの着用をオススメしたいです。
▼リラックス効果・睡眠促進効果
心臓から遠い為に冷えやすい末端は
お湯で温めるととても心地のいいものです。
温まった血液が全身を巡ることで
気分を落ち着かせる働きがある「副交感神経」が優位になり
リラックス効果や睡眠促進効果を得られます。
▼状態を観察・健康状態を把握する
肌や状態をじっくり観察し皮膚の異常などの早期発見も目的のひとつです。
気になることがあれば、職員様に報告致します。
▼痛みやしびれの緩和
心因性の痛みや血流不足などからくる痛みやしびれは
温めることにより筋肉の緊張が和らぎ
血流が改善されることで
痛みやしびれの緩和という効果が期待できます。
動脈が細くなりその先の血流が悪くなり
組織が機能を失いかけた状態を『虚血(キョケツ)』といいます。
この状態も気をつけたいですね。
私の祖母の足もまさにこの虚血状態だったようで
爪の横の小さな傷が一向に治らず
治療を繰り返したのですが治る気配はなく
結果、指は壊死してしまいました。
指先の壊死だったのですが
足半分(指先から足の甲まで)切断されてしまいました。
当時は
「やぶ医者にあたったのではないか」
「ちゃんと手当してくれなかったんじゃないか」
と思っていましたが…
今は
虚血により傷を治すための栄養や酸素を運ぶことができず
傷を治す力=自己回復能力がなかったんだな。
と思います。
この仕事をし始めた頃の出来事で
その頃は足浴=リラクゼーションとしての認識の方が強く
足浴の重要性や効果もまだ認識不足で
「足浴を習慣にしてもらっていたら…」と悔やまれます。
▼転倒予防
転倒の大きな原因のひとつとして
関節や筋肉の柔軟性が加齢などの原因により失われたことで
ちょっとしたことでもバランスを崩し転倒してしまうことに繋がります。
足浴をすると、関節や筋肉が温まり柔軟性が増加
可動域が広がることでバランスが取れるようになり
転倒のリスクが軽減されることがわかっているそうです。
▼身体への負担が少ない
全身浴や半身浴と比べて
温熱作用と水圧作用(水圧による影響)が小さく
身体への負担が少ないので病院や介護施設でも多く取り入れられています。
このように足浴には嬉しい効果が盛りだくさんです!
ゆかしでは更に安心安全を念頭に置きながら
足浴の効果を上げるために『炭酸泉』で足浴を行っております。
次回は『炭酸泉の素晴らしさ』についてお届けしたいと思います。