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ひとりの指圧師から見た日本食
こんにちは、田村指圧治療院です。
東京では桜が満開 となり 桜前線が北上してきて心がウキウキしてきますね。 とは言え北海道ではまだまだ寒い日が続きますので 身体には気をつけたいところです。
さて五回連続で「ひとりの指圧師から見た日本食とは何か!?」と題して具体例に織りまぜながら偏向に満ちた内容でしたが何よりお伝えしたかったのは世界に冠たる日本食の素晴らしさなのです。“3割しか耕作面積をもたない”国土のなかで厳しい気候に順応しながら米を主食にすえて、自然を敬愛し仏教の影響を受けながらストイックさを保ち続けている希な食生活である。これを植民地をもたない江戸時代に完成させたわけなのです。明治時代になり広島藩42万石のお殿様だった浅野侯爵に某新聞社が取材したインタビューをアレンジを加えながら要約して御紹介します。「大名の生活といいますと、何やら贅沢なイメージをもたれているようですが決してそんなことは無いのです。朝食は焼き味噌に漬け物が付くくらいですし昼食は一、二品が有る程度ですし、夜については調理人から「何か召し上がりたい物はありますか?」などと尋ねられますが事前に食材は用意されているので質問は形式的なものなのです。なのでこちらとしては「そちに任す、よきにはからえ」となるのです。そもそも私たち武家というのは領民の年貢のおかげで成立しているのですから、くれぐれも忘れずに念頭においた日々で暮らさなければならないのです。三度の食事に好き嫌いを言ってはいけないし残してもいけないし酒を飲みたければ夕方に申し出てもお銚子二本です。これ以上は下品なので出してもらえません。」そして分家の忠臣倉で有名な赤穂藩で1500石の家老、大石内蔵助の好きな酒肴はユズ味噌であったというのだから質素ぶりがうかがえるものです。そう言えば幕末の志士を育てた吉田松陰は門下生に「耕さずして食う武士とは何ぞや!?武士は一日も田んぼのことを忘れまじきこと!」このような精神が私ども日本人に脈々と宿っているのです。
ハッキリと示せるのが欧米の食生活との対比なのです。彼らの国々に留学した人達の話を聞くと・・・驚きます。例えば滞在している二週間のあいだ朝食はコーンフレークに牛乳だけだった、ホストファミリーは毎晩欠かさずに丼の大きさの器にアイスクリームをたっぷり入れて板チョコを割りクッキーなどをドッサリたして、そこにメイプルシロップを大量に垂らしたものをたべていたとかバーベーキューの時はビフテキを一人で五枚から10枚はたいらげていた等々と類例をあげればキリが無いほどなのです。
どうでしょうか、同じことが出来ますでしょうか?わたしたち日本人の根底に流れているオモテナシとモッタイナイの心がブレーキをかけるのです。
それではまだまだ寒い気温がつづきますがお身体にお気をつけ下さい。
尚、風邪の予防にお役に立つ本物の梅干し(山形県産 数量限定)1箱4800円を院内のみにて販売しております。健康管理にいかがでしょうか。