誠真堂鍼灸院

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ファスティングのすすめ その4【東洋医学の智恵袋 vol.16】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回から、認知症と食生活の
関連性についてお話しようと思います。

さらなる高齢化社会を迎える日本において、
全ての国民に関係する問題だからです。

院にお越しの患者さんの中にも、
認知症が進んだご身内に
心を痛めている方が
少なからずいらっしゃいます。

参考にしていただければ嬉しく思います。


◆脳細胞を死滅させる「アミロイドβ」

認知症の原因には様々な仮説がありますが、
現在は「アミロイドβ(ベータ)」が
アルツハイマー型認知症の原因である
という説が主流です。

アミロイドβとは、
脳内で作られるたんぱく質の一種です。

健康な人の脳にも存在する物質で、
通常は不要物質としてすぐに排出されます。

しかし、アミロイドβが多くなり
脳に溜まってしまうと塊になり
「老人斑」というシミになってしまいます。

本来、このアミロイドβは無害なのですが、
「老人斑」になると有害な毒素を出し、
脳の神経細胞を死滅させてしまうのです。

すると、情報の伝達ができなくなり、
徐々に脳が委縮していき
アルツハイマー型認知症が
進行することになります。


◆アミロイドβと食事の関連性

アミロイドβが溜まってしまう原因は、
不健康な食事にもあると言われています。

アミロイドβを排出するには、
インスリン分解酵素が必要です。

「インスリン分解酵素」とは、
血糖をコントロールするインスリンを
分解する酵素です。
(そのまんまですね)

インスリンは、
すい臓から分泌されるホルモンで、
飲食により上昇した血糖値を下げ
一定に保つ働きをしています。

血糖をコントロールして
仕事を終えたインスリンは、
「インスリン分解酵素」により分解され
血中からいなくなります。

そして、
この「インスリン分解酵素」は
アミロイドβを分解する役割も
担っているのです。

言い換えれば、
インスリンとアミロイドβを掃き出す
掃除業者みたいな感じですね。

しかし、
甘い物や脂っこい物を食べ過ぎると、
血糖のコントロールのために
インスリンが大量に放出されます。

すると、「インスリン分解酵素」は
大量のインスリンの分解に忙しくなり、
アミロイドβの分解まで
手が回らなくなってしまうのです。

と、いうことは
糖尿病などの「生活習慣病」になり得る
食生活をしていると、
アミロイドβが十分に排出しにくくなり、
認知症になる危険性が高まる、
ということになりますね。

日本では、糖尿病患者の95%以上が
食生活などの生活習慣の乱れが
主な原因とされています。

高タンパク高脂質のいわゆる欧米食は
食後のインスリン分泌量を増やします。

そして、それを一日三食
お腹いっぱい食べていると、
「インスリン分解酵素」は
アミロイドβを十分に
排出できなくなってしまうのです。 


その5に続きます。


誠真堂鍼灸院
東洋史

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