誠真堂鍼灸院

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

養生の季節 冬の過ごし方 その1【東洋医学の智恵袋vol.9】

こんにちは!
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

※「デトックスの大切さ」シリーズは、
一旦お休みいたしますm(_ _)m

11月7日は、立冬でした。

「立」は始まりを意味します。
つまり、「立冬」とは冬の始まりです。

暦上の冬は、立冬から大寒までの約90日間。

これから徐々に寒さが本格的になってきますね。

冬は、春を健康的に迎えるために
しっかり養生することが大切だと
古代から言われています。

しかし、「冬が大好き」という方は
あまりいらっしゃらないでしょう。

医学的にも証明されているようですが、
冬という季節は、陽気が衰え
陰気が盛んになってくるので
私たちの気分をふさぎやすくしてしまいます。

仕事や生活面などで何か不都合なことが起こると、
いつもより憂鬱な気分になりやすくなる季節
ということです。

そして、冬は感染症が流行る季節でもあります。

ですから、今から冬の養生法を
知っておくと体調を崩しにくくなり、
感染症からも身を守ることができます。


◆冬の養生の2原則

立冬の時期になると天地の万物は活動を控え、
冬眠の準備を始めます。

冬の到来によって陰気が盛んになる自然界に
適応するためです。

ですから、私たちもこの時期に活発に活動して
エネルギーを消耗すると、人体の陽気は簡単に傷つき、
様々な体調不良を引き起こすことになります。

つまり、人間も天地の万物と同じ行動をすればよい
ということですね。

ですから、冬の養生は「陽気を守ること」、
そして「エネルギーを蓄えること」が
原則ということです。

そんなわけで、今回はその1として
「陽気を守る」養生法をご紹介したいと思います。


◆冬の養生法その1 「三暖」

「陽気を守る」というと、
まず防寒保温が思い付きますよね。

しかし冬の養生は、暖房をつけて
厚着をするだけは不十分なのです。

暖房と厚着は、言われなくても
皆さん実行している当たり前の対策です。

大切なのは、どこを暖めるか、です。

逆に言えば、冷やしてはいけないところを知る、
ということがとても大切なんですね。

そして、その暖めるべき身体の部位を表す
「三暖(さんだん)」という言葉があります。

要するに「頭・背中・脚」を暖める「三暖」。

以下、ご確認ください。

1.頭暖:
頭部に直接寒気を受けると、血管が収縮し
頭部の筋肉も緊張して、頭痛、風邪、更には
胃腸障害などを起こしやすくなります。

⇒帽子をかぶって頭を冷やさない

2.背暖:
背中には「肝兪」「心兪」「腎兪」といった
臓器に繋がるツボがたくさんあります。
その背中のツボに寒気を受けると筋肉や内臓に
影響を及ぼし病気の原因となります。

また、背中には風邪(ふうじゃ)が入ってくると
考えられている「風門」というツボがあります。
(風邪の引き初めにゾクッとする首に近い場所です)
ですから、背中を冷やさなければ、
風邪が体内に侵入するのを防げると言われています。

さらに、背中を冷やすと、
腰や背中の痛みのほか、頚椎や腰椎に
影響を与えて全身の筋肉や関節、
内臓の不調を起こします。

⇒インナーを着たり、貼るカイロを背中に貼って
 背中を冷やさない、

3.脚暖:
脚に寒気を受けると、反射的に呼吸器官の粘膜にある
毛細血管が収縮して繊毛の活動が衰え、
抵抗力が弱まります。
このため、細菌やウィルスが侵入しやすくなり、
感染症にかかりやすくなります。

⇒股引(ももひき)やタイツのようなインナーを穿き、
 靴下も厚めで長いものを使う

いかがでしたでしょうか。

結構、「頭や背中は無防備だった」なんて
思われた方もいらっしゃったかと思います。

来たる冬に向けて、ご留意くださいね。

次回は、身体を暖める飲食物をご紹介いたします。

誠真堂鍼灸院
東洋史

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

【東洋医学の智恵袋 vol.7】
このメルマガが必要な方がいらっしゃいましたら、
紹介して差し上げてください。
https://home.tsuku2.jp/merumaga_register.php?mlscd=0000213657

健康に活き活きと生きる東洋医学の智慧を
皆様にお届けいたします。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する