こんにちは！
十条銀座「誠真堂鍼灸院」院長の東です。

今回のテーマは、「デトックス」です。

私たちは日頃から食事や呼吸などによって、
無意識に体内に毒素を溜め込んでいます。

その溜まった毒素を排出して、
健康体を取り戻そうとすることを
「デトックス」といいます。

健康のため、というと、
だいたいは「どんな飲食物を身体に摂り入れるか」
という観点からのお話になってしまいますね。

しかし、日常生活を送る中で
身体に溜まった毒素をいかに排泄するか。

これも、同じくらい大切なことです。


◆風邪を引ける身体になる!?

以前、僕が気功の修練をしていた頃、先輩から
「気功をやっていると風邪を引ける身体になるよ」と
よく言われていました。

要するに、日常生活を送っている中で
身体にどうしても毒素が溜まってしまうから
定期的に風邪を引いてそれを体外に排泄するのが
大切ということです。

つまり、風邪を引くこともデトックスの一つ。

熱を出したり、咳をしたり、鼻水を出したり、
下痢をしたり、汗をかいたり、痰を出したり、
そういった風邪症状の全てが身体を守るための
「生理作用＝デトックス」になっている
ということです。

このご時世、人前で咳をしたり鼻をかんだり、
そんなことさえはばかられますが、
健康維持のためには
実はとても大切な生理作用なんですね。
（マナーは守りましょう）

ですから、「熱が出たら解熱剤」
「下痢したら下痢止め薬」といったように
薬で生理作用を抑えこむことは
極力しないほうがいいです。

発熱の際に解熱剤を服用した方が良いのは、
体温が38.5℃以上の熱が長時間続き
熱が下がらない場合、
そして発熱による消耗や体の痛みが激しく
苦しい場合など、です。

それ以外は、発熱した状態を一定時間保つ方が、
ウイルスや菌を早く撃退でき、
身体の回復が早まります。

なぜなら、風邪の時の発熱は、
免疫力を高めてウイルスの増殖を防ぎ、
風邪を早く完治させるために
必要なものだからです。

考えてみると、風邪は他の病気と比較しても、
熱・咳・鼻水など「出る」症状が多いですよね。

やはり、風邪を引くことは
大病せずに健康に長生きするために
必要な「デトックス」です。

今回のメルマガをきっかけに
少しだけ風邪に対する見方を変えてくだされば
嬉しいです。

誠真堂鍼灸院
東洋史

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