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【ゆかし】メルマガ Vol.3 「アロマテラピーってなに?」

みなさま、こんにちは。

【ゆかし】のメールマガジンをご覧頂きありがとうございます。

この回は「そもそもアロマテラピーっていったいなに?」
についてお届けします。

「アロマテラピー」や「アロマトリートメント」などよく耳にされると思いますが「いい香りがする」「女性の趣味」「リラクゼーションのマッサージ?」などのイメージで、どこか「ふわっ」としていて結局よくわからない。という方もいるのではないでしょうか。

アロマテラピーのはじまりを知って頂いくことで【ゆかし】の活動への理解や興味を持って頂けるのでは?と思っておりますのでよかったら是非最後まで読んでいただけると嬉しいです。

●「そもそもアロマテラピーっていったいなに?」

〜アロマテラピーの歴史編〜
アロマテラピーの歴史はとても古く、
古代エジプトではミイラを作るために防腐・殺菌のために植物や香料を用いました。
インドやスリランカを中心に5000年以上前に誕生し現在に伝わる伝統医学「アーユルヴェーダ」では、様々な薬草を使用した内服薬、ハーブオイルなどを用いて病気やケガの治療や健康維持に役立てていました。
他、ギリシャ人医学者ディオスコリデスが、約600種の植物についてまとめた薬物誌がその後、千数百年もの間、植物薬学の重要な古典として広く利用され、その他、中国や中近東など各地で植物療法を中心とする医学が体系化され、近代・現代医学の基礎となるまでに発展したといわれています。

世界三大美女のクレオパトラ等も美容と健康のためにローズやジャスミン、オリーブオイルや炭酸泉など自然療法や植物療法を美と健康のために活用し、
中世ヨーロッパの王妃エリザベート1世は、晩年手足が痛む病に侵された際、献上されたローズマリーなどを主体に作られた痛み止めで痛みが消えたといいます。

~アロマテラピーのはじまり編~
「アロマテラピー」という言葉は、ルネ・モーリス・ガットフォセというフランスの化学者がつくった造語で、
aroma(芳香)+therapy(療法)=aromatherapy(アロマセラピー)。日本語に訳すと「芳香療法」となります。
実験中の事故で火傷を負い、その治療の過程でラベンダーの精油を使用してその効果を実感し、その後、精油の治療効果の実験に没頭し1937年に「aromatherapie」を執筆しました。

フランスの軍医ジャンバルネは、第二次世界大戦の負傷者たちに精油で作った芳香薬剤で治療をし驚くような効果を実感し、医療の分野においてアロマテラピーの啓蒙活動、その著書「AROMATHERAPIE」(1964年)によりフランスでは精油を薬として用いる方法が研究され始めたそうです。

~近代~現代においてのアロマテラピー編~
このように古くから医療・薬剤として用いられていたアロマテラピーですが、1960年代フランスで活躍した生化学者マグリットモーリーが
「心身の美容と健康法」という新しい考え方を取り入れ、更にチベットやインド・中国の伝統的な医学と哲学を研究し、精油を植物油で希釈してマッサージをする「アロマオイルトリートメント」を示し、医師じゃなくても活用できる方法を確立していきました。
1980年代に「アロマテラピーの理論と実際(The Art Aromatherapy)」が和訳されたことをきっかけに日本で多く広がったそうです。

元々、薬剤や医療としてはじまったアロマテラピーなのですが日本では近代の影響を受け「癒し」や「香りを楽しむ」という趣味的、「心身の美容と健康法」というリラクゼーションの意味合いで広がりました。


ここまで歴史についてお届けして参りましたが長々とお付き合いいただき、ありがとうございます。

近代~現代…編でもお伝えした通り、日本では現在も「アロマテラピー」=「リラクゼーション」として癒しを求める人々から利用されているのですが、
この20年でまた「アロマテラピー」の活躍の場は、大きく変化しました。
アロマテラピーがもたらす心身への影響・精油の薬理作用や効果により緩和病棟や産婦人科、福祉施設等へと場が広がってきております。

と、今回はここまでとさせて頂き、
またの機会に「なぜ、今緩和病棟や介護施設等でアロマテラピーが必要とされているか」についてお届けしてまいりたいと思います。


このメルマガでは高齢者福祉に関すること、アロマテラピーや美容と健康(その他)についてランダムに配信して参ります。

また、次回のメルマガを楽しみにして頂けるよう皆様にとってお役立ち情報をお届けしてまいりたいと思います。

最期まで拝読頂きありがとうございました。

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