Seaside Consulting(シーサイドコンサルティング)

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

地球をあきらめない 〜私が考える、21世紀に人類がやるべきこと〜 (5)

こんにちは!!
メルマガ登録をしてくださっている皆様いつもありがとうございます。

序文(Introduction)
1. 総論 なぜ地球をあきらめる必要がある?なぜその議論が出るのか?
① 多くの誤解とその理由
② 温暖化と気候変動
③ 環境問題のとらえ方と解の導き方
④ 具体的な取組みと長期的なビジョン
2. 陸上養殖の取組み
⑤ 海洋資源は今後どうなっていくのか?
⑥ 畑で養殖?水産業は思い込みを排除し、新たな道へ
⑦ 儲けからではなく、環境から逆算する思考を持とう!
⑧ 農地活用を阻む、抵抗勢力の正体
⑨ 日本を水産物の輸出国へ、新たな取組みの開始
3. 農業の取組み
⑩ なぜ、若者は農業をやりたがらないのか?
⑪ 農業を取り巻く「情報格差」の絶望
⑫ 環境問題からみる農業の重要性
⑬ 具体的な取組みと長期的なビジョン
4. 健康と福祉の取組み
⑭ 健康と福祉の相関。皆、つながっている
⑮ 人は、地球以上には健康にはなれない
⑯ 障がい者福祉について思うこと
⑰ 世界標準にしたい、新たな取組み
あとがき

----------------------------------------------------------------------------------------------

1. 総論 なぜ地球をあきらめる必要がある?なぜその議論が出るのか?
④ 具体的な取組みと長期的なビジョン
環境を構成する3大要素「水」「土」「空気」について考えてみる。この3つが汚染しなければ、地球は快適な環境を保てる。では、これらが汚染する原因と、我々の採るべき行動について考察する。

「水」:①山の木々に湛えられた水が、②川や地下水となって流れ、③やがて海に達する。④海の水が蒸発し、雲となり、山に降り注ぎ、①に戻り、繰り返す。人間は、②と③の間に水を消費し、汚し、自然界にその負荷を押し付けている。この人間が使う部分が無ければ、水はキレイなままで、自然界は見事な循環のサイクルを保つ。その人間の行為の内、消費は仕方ないにしても、汚染が問題である。食器を洗ったり、洗濯するのに、汚れを水に引き受けてもらうのは便利ではあるが、洗剤が問題である。汚れを落とすのに、本当に石油や油脂を原料とする洗剤を使う必要があるのか?「洗濯マグちゃん」でも十分、汚れは落ちる。この辺りのことは、いくら説明してもわからない人がいるが、養老孟司氏が言う「バカの壁」を超えるべきである。食洗もアクリルタオルで十分ではないか?合成洗剤を使えば、その合成洗剤を洗い落とすためにさらに水を使うこととなる。それでも100%は除去できないので、あなたやあなたの家族の口に合成洗剤が入ることになる。1回あたりは微量かも知れないが、日々の蓄積が、身体の不調を引き起こす。自然と共生して暮らしていれば、口にすることのない物質が、カネ儲けに毒された虚構の効能を信じ込まされることによって、口や肌から摂り込まれることとなる。加えて、その排水が川を、土壌を、海を汚す。自然界に存在しないものを自然界に放出すべきではない。このことは、責任ある成人として、よく考えるべきことと思う。
また、産業の存在も軽視できない。法の基準内だからと、汚水を無尽蔵に排水して良いものではない。法は、問題が起こり、そこにキャッチアップしてくるものである。こういう問題を考えるときの良い方法は「良心」である。法ではなく良心に基づき、良否を判断すること。特に日本人は、武士道精神という良心を貴ぶ文化があったはずだ。その産業の中でも、注視したいのが、養殖が環境破壊を引き起こしている点だ。海面養殖、沿岸(かけ流し)養殖は、養殖で汚染した汚水を自然界に放流する行いである。特に海面養殖は、海の中にネットを張るので、際限なく続く海をダイレクトに汚し、汚水を拡散させている。以後、詳しく述べていくが、養殖は「閉鎖式循環方式」という自然界とは切り離された環境下で行われるべきである。

「土」「空気」:土を理解しようとすると、日本の場合、まずは国土がどんな地目で構成されているか?を踏まえる必要がある。日本の国土は67%が山林である。残りの33%の内の40%程度、国土の13%を占めるのが農地である。実のところ、農林水産業(第一次産業)は、山林、農地、海、という国土の大半の環境を左右するものであり、非常に重要な位置付けである。にもかかわらず、最も人気のない産業である。上述したように山林は水を湛える人間にとっては命の源泉である。特に集落に近い里山からは生活に必要なもの、食糧や薪などを得てきた。その分、人の手が入ることにより、手入れが行き届いていた。それが、人が入らなくなったことにより、山林が荒廃している。獣害、竹害も山の荒廃が原因である。CO2を吸収し、酸素を放出するのは若い、成長過程にある木であるが、林業が衰退しているため、山に新陳代謝が起きていない。低炭素社会を目指すなら、まず、山の再生であると思う。
そして農地。農地では、ネオニコチノイド農薬などにより、土壌が汚染し、その水が海に流入している。海岸にイソメやゴカイ、シジミなどがいなくなった原因は農薬使用と相関がある、と結論付けている研究もある。耕作放棄地も28万ヘクタールという、とんでもない規模に拡大している。

まとめると、環境問題を考えるとき、山林、農地、海、はすべて連関しており、山林がその源である。その保全/改善の鍵となるのは第一次産業であり、環境技術を活用した活性化が急務である。また、我々は日常生活の中で、環境負荷をかけない方法を、バカの壁を越え、良心に基づき行動を選択すべきである。

Profile
平野 彩/平野雄晟
環境活動家。多くの環境ボランティア活動を行い、環境を改善するためには資本主義の仕組みを改善しながら活用することが必要と感じ、現在、第一次産業に環境技術を導入し、商業化する取組みを開始。千葉県安房郡鋸南町を拠点に、以下の4社を経営している。
■ 株式会社Global Green Marketing(環境商材の開発、営業代行) 
■ 株式会社Seaside Consulting(陸上養殖)
■ 株式会社Co-GII(就労継続支援B型事業、障がい者グループホーム)
■ 株式会社Earth Keeper(認定農業者、農地所有適格法人)

◆Facebook
https://www.facebook.com/Seaside-Consulting-106857285045277
◆Instagram
https://www.instagram.com/seaside_consulting
◆メルマガ配信設定はこちら
https://home.tsuku2.jp/mypage/mailmag_manage.php

パブリシティ 畑でエビ養殖!?休耕地増加や環境破壊憂い常識覆す(テレビ朝日)
https://news.tv-asahi.co.jp/news_society/articles/000235092.htm

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する