素敵なモノと素敵な人をつなげるなら「アクト・コンシャス」

mail magazine backnumber

メールマガジン バックナンバー

【全然無知だった能・小鼓の世界〜森澤勇司さんから学ぶ】メルマガ172号

今日も開封戴きありがとうございます!

日本で一番変態が大好物♥の
田口麻里子です!

最近着物のイベントやセミナーで
たまたまご一緒になることが多くて
やっと私も覚えて頂けるようになった
森澤勇司さんと言う方がいらっしゃいます

森澤さんは、重要無形文化財の方です
良く言う「人間国宝」と言われる類いの方(*^O^*)

これ、ご本人に言うと
「僕は人間国宝ではなくて総合認定なので
 国宝の技を保持していると言うことなので」
と仰るんですよ

簡単に言うと国宝級のわざを
インストールしている人認定
と言うことだそうです

そんな重要無形文化財に種類があるなんて
お話しして初めて知りましたよ(^_^;)

なんにせよ素晴らしい伝統芸能のお方

森澤さんは能楽の「小鼓」奏者でいらっしゃいます
正式に言うと
「幸清流 小鼓方」

そんな森澤さんと先日の北原照久さんの
ご自宅に行く前に
横浜桜木町の駅のスタバで
並んでコーヒー飲んでましたー😁
(しかもTOYSポロシャツのペアルック♥)

その時お話ししてた内容で
「小鼓ってすごい!」と思ったことを
少しシェアしたいと思います

小鼓って中々なじみがありませんが
なんとなくイメージはつきますか?

肩に担いで高い音をポンっと奏でるアレです
能や狂言では欠かせない
五人囃子の1つですね

私言い間違えちゃう時があるのですが
「こつづみ」です、けして「こづつみ」
じゃありません
こづつみだと宅配便になっちゃいますから(笑)

色々訊きたくて訊きたくて
ウズウズして色んな質問してたのですが
私が無知すぎて😅
若干森澤さんにも呆れられつつ
「無知ですいません💧」と
謝りながらそれでも
色々教えて戴きました♥

小鼓って音を出す面の皮って
「馬」皮って知ってましたか?

馬の皮って凄く固いので
最初は音が出ないそうです
元々中国大陸から来た楽器なので
大陸の楽器は馬の皮のモノが多いらしいです

その固い馬皮をどうやって音が出るようにするのか
それは叩いて叩いて柔らかくするんだそう
それってどれくらいかというと

20年以上50年とか!

ひえーー!

今張った皮は次の世代かそのまた次の世代で
やっと使えるようになるという世界

ということは小鼓の本体はどれだけ古いの??

この時森澤さんが持っている小鼓本体は
2、300年ものだそうです

ひえーーーー!!

少なくとも1800年代って言ったら
江戸の末期ですよね
明治が始まったのが1868年ですから
どれだけの価値があるんですか??

森澤さんが仰っていたのは
バイオリンのストラディバリウスは
1600年くらいから1800年くらいに作られて
状態が良い物が3億円(❗❗)くらい

小鼓の古いモノはもっと古いモノもあると。。。

もうその価値ったら
とてつもないことになりますよね
値段がつけられない(゚Д゚)

ちなみに森澤さんの小鼓は
ゼロハリバートンのアタッシュケースに
入ってます(なんか可愛い笑)

ただ同時に森澤さん
「古ければ良いってもんじゃない!」
とも仰られてました

それというのも
そもそも楽器って音が出て
初めて「楽器」な訳で
ちゃんと音が出るように整備されていて
状態が良いモノで無いと価値がないのだと
ストラディバリウスでも状態によって
値段が全然違うと

素人目でいくとどうしても

古い=お高い

ってなりがちですがそれは違うとのこと

そして小鼓で言うと
明治の初めに
鎖国から解放された日本の
文化的なモノがもてはやされた時に
小鼓も量産された時があって
その時代から既に150年以上が経っているわけですが
その量産小鼓は粗悪品があって
皮も馬皮じゃないものも出回っているそうです

楽器にも歴史があるんですねー❗❗

演奏する際に
湿度によって皮の状態が変ってしまうため
乾燥しすぎると小鼓は
音が鳴らない時があるらしいのです

それって張っている紐で調整するのですか?
と伺うと
調整なんてほんのちょっとしかできないそうで

自然の気候に逆らって音を出そうとするほうが
おこがましい!

だそうです😅

なので小鼓をされる方は
その時の気温や湿度を考えて
それに合う皮を用意するそうです

凄いですよね
(なんか語彙が足りなくてすいません💧)

能楽の長い歴史でずっと日本の季節に
合わせて受け継がれてきたんですね

森澤さんも元々小鼓を小さい頃から
やられていたのではなく
色々な出会いやご病気を経て苦労されて
今、重要無形文化財になられている方

色々なご経験の中で北原さんとも出会い
毎回北原邸で演奏や満月奉納も
ご参加されています

是非、森澤さんの実際の演奏を
聴かれてみてください♥

先日も晴れた空に軽やかに
「ポーン♪」
と響いていました

森澤さんの情報はこちらから
https://lit.link/yujimorisawa

こんなに能楽堂ってあるんですね!
https://www.nohgaku.or.jp/hall
渋谷のセルリアンタワーの地下にも
銀座SIXの地下にもあるんですよ!


【本日の気づき】

・伝統芸能を私達日本人なのに知らなすぎなんでは?

・森澤さんも小鼓を極めた変態ですね♥

・こんなに身近にある能楽堂、ちゃんと見る機会作らないとイカンと思いました。その時は着物ですね!

最後までお読み戴き
ありがとうございます!
今日もあなたはツイてマスヨ!

私の志は、
人と人、人と価値をつなげて
日本や世界を元気にすることです!

日本で一番、変態が大好物、
田口麻里子でした!

メールマガジン バックナンバー

過去にお送りしたメールマガジンをバックナンバーとして公開しています。

メルマガを購読する