2024.09.13
宝永通宝
宝永通宝は、宝永5(1708)年、十文通用の大型銭として京都の七条で鋳造されました。背輪「永久世用」と打たれ、一箇所に小さく「珍」の字が入っています。当時の幕府は金銀の産出量が衰退した上に、地震や噴火といった自然災害が続いたことで財政が傾いていました。そのため、銭座からの一定額の上納金による利益を目的として鋳造されました。しかし、支払いや両替に不便だったことで庶民からは不評であり、鋳造の翌年の宝永6(1709)年に通用停止となりました。
(参考文献:日本貨幣カタログ/ Wikipedia)