寛永通宝

江戸時代の“古銭”といえば、寛永通宝を思い浮かべる方が多いことでしょう。寛永3(1626)年に鋳造が始まった寛永通宝は幕末まで流通し、昭和28(1953)年に銭、厘とともに廃止されるまで法律上は有効でした。デザインは統一されていますが生産地によって材質や字体が異なり、その種類は数百にのぼります。寛文8(1668)年を境に古寛永と新寛永に大別され、前者は鋳造地が限定されていたので種類も少ない一方、後者は日本各地で作られたため、膨大な種類が存在します。


古寛永銭 長門銭


新寛永銭 背:足


(参考文献:日本貨幣カタログ)

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