昭和時代の硬貨②(日中戦争〜太平洋戦争中盤)

昭和時代の硬貨その2です。

緻密なデザインによって国内外で高い評価を得たニッケル貨やアルミ青銅貨ですが、日中戦争の拡大に伴って資源が軍需物資に回されるようになると姿を消します。代わりに登場したのがアルミ貨です。デザインが簡略化されるとともに、製造が容易で質量も嵩まないアルミが貨幣でも重用されました。しかし、それらアルミ貨も太平洋戦争が勃発すると兵器転用に伴う資源削減のために量目(重さ)が減らされました。


カラス1銭アルミ貨(品位:アルミ1,000) 直径17.60mm 0.90g


富士1銭アルミ貨(品位:アルミ1,000) 直径16mm

昭和16年〜昭和18年:0.65g → 昭和18年:0.55g


5銭アルミ貨(品位:アルミ1,000) 直径19mm   

昭和15年〜昭和16年:1.20g → 昭和16年〜昭和17年:1.00g → 昭和18年:0.80g


菊10銭アルミ貨(品位:アルミ1,000) 直径22mm

昭和15年〜昭和16年:1.50g → 昭和16年〜昭和18年:1.20g → 昭和18年:1.00g

(参考文献:日本貨幣カタログ / Wikipedia)

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