2024.08.18
100円銀貨
10円硬貨と並び、100円硬貨も一般で馴染みの深いお金です。
インフレが続く現代では物価が上がり、100円の価値と言われてもピンと来ないかもしれません。
しかし、昭和32年に100円硬貨が登場した際はなんと銀貨でした。しかも含有率60%と、かなり高い品位です。
100円銀貨には鳳凰100円と、稲100円の2種類があります。鳳凰100円は昭和32年と昭和33年、稲100円は昭和34年から昭和41年にかけて製造されました。今では並品でも1枚250円前後と、額面を超える価格で売買されます。
100円銀貨は昭和32年から製造されましたが、工業用の銀需要が高まったことと銀貨そのものが硬貨の主流から外れたことを受け、昭和41年に製造終了。昭和42年からは今も流通している100円白銅貨にとって変わります。
左:鳳凰100円銀貨(表:鳳凰 裏:旭日を囲む桜花) 右:稲100円銀貨(表:稲穂 裏:分銅)
(参考文献:日本貨幣カタログ)