2023.11.14
私が仕事を辞めたくなったとき
昨日「どんなときに仕事が嫌になったのか・・・」と思って今までのことを振り返っていました。
塾の先生どうしでも、「仕事を辞めたい」という先生もいます。さらに実際に辞めて塾を閉鎖された先生もいらっしゃいます。
私は長い間仕事をしています。他の人よりも長時間仕事をしていると思います。そのわけ単に「仕事が面白いから」です。
ですが、そんな私でも「仕事が嫌になる」ときがあります。それは
「やったことが当たり前で、悪いときしか指摘されないとき」
です。実際に私はある大手の塾で講師として教壇に立ったことがあります。当然ですが、最初の頃は良いこともあったし、悪いこともありました。
そのときの上司の対応によってはやる気がなくなってしまうのです。
実際に指導していると私に対してファンの子もいます。逆に私に対して不満を持つ親御さんもいます。
個人塾であればそういった私と合わない親御さんは辞めてきますし、私のファンであるお客さんはずっと通い続けてくれます。
ですが、大手の場合はそういうわけにはいきません。大手の場合はいろいろな保護者に対応していかないといけないわけです。
そうするとそれに対して上司の指導の方法によって私の仕事に対する取り組み方が変わってしまうのです。
クレーム続き
実際にはこんなことがありました。ある教室でのことです。
「堀先生。××さんのお母さんからクレームがあったよ」
「堀先生。△△のお母さんから説明をもっとしてくれという話があったよ」
「堀先生。□□さんのお母さんからもう少し補習をしてくれという話があったよ」
と。これだけ聞いていると「どれだけ私が役に立ってないのか」と思うと思います。
実際にこの話だけを聞いていると「私自身はこの塾でいる必要がないのではないか」と思ってしまいました。
そして、あるとき「辞めさせていただきます」といった途端に上司は「まあまあそうじゃなくて、非常に役に立ってる。お客さんからの評判がいい」という話です。
そんな話は私は聞いたことがないですし、ストレートにいうと「だったら、それもいえよ」というのが本当の心境です。
悪いことだけしか伝わらないというのは本当にいうとやる方からやる気がそがれます。
実際には後から聞いた話ですが、辞めてからもお母さんから問い合わせがあって「先生の評判が良かったですよ。なぜ辞めたんですか」という話が来たくらいです。
「先生が教えてくれてたらうちの娘もずっと続けてたのに」とか「先生がいたからやっていたのに」という話は後から聞いたのです。
もちろん、辞めてくれてよかったいう保護者の方もいたかもしれません。
やる気がなくなる母親
実はこれは子育てでも同じです。あなたはお母さんです。そして、ご飯を作っています。家族からこんなふうに毎日いわれています。
ある日、
次の日
「・・・・・」
さらに次の日
「このお肉も今ひとつ。なんだか固い」
そして、続く。
「・・・・」
これを毎日続けていたらどうでしょうか?そのうちに何か料理を作るのは嫌となりませんか?
そうなんですね。実は料理に関していうならば、全ての料理がまずいということはないと思います。
多分美味しいときには何もいわない。普通に作ってれば、美味い料理もありますが、やはり失敗してまずい料理なることもあるかもしれません。
そのときに美味しいときには「美味しい」。美味しくないときには「ここが足らない」といってもらえれば、料理も改善できます。
が、それがなくて、美味しくないときだけ文句をいわれると、とてもじゃないけども、料理を作ってる人はやる気がなくなるのです。
認められたい
これは大人も子どもも変わりません。つまり、みんなそうですが、自分自身を認めてほしいのです。自分自身がやったことを認められたいのです。
子どもでも認められたいという気持ちがあるのです。中には。「そんなことをいっても、うちの子は認めるところなんかないわよ」と思うかもしれません。
ですがきっとその子の中でもいいところがあるはずです。また少しでも成長したところを認めてあげるのです
先ほどの料理であればあれは「この料理。美味しくなったね」とか「最近腕を上げたね」とか「このカレー。美味しいね」とかそういってもらえると、やはり作っていてやりがいがあると思います。
そういう地味なことがすごく大事なのです。もちろん、プロの料理人から比べると腕が落ちるかもしれません。
上手くなっていることは事実のはずです。そうやって1つ1つ認めていくと料理が下手だった女性でも料理が美味しくなるのです。
こうやって考えるとみんな認めて欲しいのですね。