成績の上がる「クセ」上がらない「クセ」


実は成績が上がらないというのはその子の「癖」によるところが多いのです。成績がすぐ上がる子と成績がすぐ上がらない子はいるのはその「癖」のせいなのです。

みんなが持っている「癖」とは?

成績が上がる「癖」と言われると「?」と思うかも知れません。実はその「癖」というのは。「考え方の癖」なのです。

ずっと生きていると今までの勉強のやり方によって、その子の考え方に「癖」があります。これは私もそうですが、みんなそういった「考え方の癖」を持っています。

例えば、社会人を経験したことがあるとわかると思いますが、こんな癖です。マイナス的な「癖」で言うと

・失敗したら誰かのせいにしようする癖
・失敗したら何度も同じことを言ってグチグチ言う癖

・何かあったら、自分が被害者みたいな被害者意識になる癖
・人を見たら、その人の粗を探そうとする癖

など。これが考え方の癖です。プラスの癖よりもマイナスの癖の方が

「いるいるそういった人。職場にいるわ。××さん」

何て、具体的な人のイメージがわくかも知れません。

成績の上がる「癖」上がらない「癖」

これは勉強でも同じです。以前も書きましたが、期末テストの前の直前のテストで40点を取ったとする。

そうすると「ああ、もうダメだ」と考えるのか、「これはまずい。何とかしなければ」と考えるのかも、その人の「思考の癖」なのです。

同様に国語を解くときにも、成績を上げるのにはその「考え方の癖」を直さないといけません。

それが早く直せる子は成績が上がってきます。それが中々直らない子は中々上がってこないのです。

実際に数学が得意な子で国語が苦手な子というのは比較的国語の点数が上がってきやすいです。

というのは数学で論理的な思考ができているので、国語でも論理的な思考がしやすいからです。

そして、ただその表現の仕方や解き方がわからないから国語が苦手なのであって、そこが改善されると一気に成績が上がってきます。

成績の上がらない子の「癖」

逆に成績が上がってこない子は「目先の点数だけを追って勉強した子」です。目先の点数だけを上げればいいという勉強しているとこんな風に考えます。

・すぐ覚えればいい
・考えなくてパターンだけをやる
・基礎問題だけをやる

という比較的「頭の使わない勉強法」が身についています。

「考えるのがめんどくさい」
「論理立てて考えるの苦手」

という風にそれを避けてきていますので、実際に論理エンジンをやっても中々成績が上がってこないのです。

そこで「このままでいいや」とすると一生論理的な考え方が身につかないまま社会に出ていくわけです。

そうするとどうなるのか?社会に出ると相手に説明する必要が出てきます。そうするとあなたのお子さんは

・言っていることがわからない
・説明がよくわからない
・考える仕事ができない

とお子さんの収入にも影響してくるのです。もちろん普段はどんな言葉遣いをしてもいいのです。

が、いざ仕事になったり、社会的な立場で話をしないといけなかったりするときには論理的に物事を伝えていかないといけないのです。

だからこそ論理的思考のトレーニングが必要なのです。そういったトレーニングをずっと続けていきます。

実際の練習はこんな感じです。

具体的な話をしますと、昨日小学生に論理トレーニングの授業の話をしていました。

すると文章を書く順番がわからなくなります。こんな例です。

四国について説明しなさいとすると、

四国には、香川県、徳島県、愛媛県、高知県があります。場所は・・

とするよりも最初にこんな風に言います。

四国には4つの県があります。地図で右上から香川県、その下に徳島県。左側の上が愛媛県と・・

というように伝えた方が伝わりやすいのです。文章の順番で、人に話をするときに最初に大きいところから話をするというのが伝わりやすい方法です。

スポーツでも使う「論理力」

また、人に伝えるには

「それを選んだ理由を伝える」

必要があります。これはサッカーをやっている子によく言うのです。

「本当に一流の選手になりたかったら、論理的な思考と論理的な思考を伝えられるようになりなさい」

と。というのは日本では少年サッカー選手は監督の言いなりで動くのが普通です。が、海外ではそれぞれの選手がみんな考えていて、選手にも主張があります。

どんなことかと言うと

「なぜ自分はあそこにパスを出したのか?それにはこういう理由があるからだ」

という風に自分の意見と理由をセットに考えて伝えてくるわけです。

そういったトレーニングを積まれた海外選手とコミュニケーションを取らないといけないので自分自身もそういった風に考えていかないといけないのです。

添削ではこんな感じ

これは実際の添削指導でもやっています。以下の写真を見て下さい。これは京大を狙っている子の答案です。

見てもわかりますが必ずその選んだ理由を欄外に書いています。つまり、自然と論理的に考えるように考えているわけです。

もちろん、これをやったからと言ってすぐ成績上がるわけではありません。でも、これを続けていくとメキメキと力がついてくるわけです。

ただ難点もあります。こんな風にトレーニングを積んでても、普段の考え方が論理的でなく、感覚的だとまた元に戻ってしまいます。だから何度もトレーニングを積んで身につける必要があるのです。

そうするとことによって、国語の勉強だけでなく、それがひいては人に伝えるコミュニケーションや論理的な思考に繋がっていくわけです。

模試の直しはこんな風にやっています

昨日あったみかちゃんと授業やっているときもこれをずっと繰り返して行きました。

例えば、国語の模試が返ってきたら、答案の解き直しをします。問題で「ア」を選んだら、「何となく【ア】を選んだ」のではダメです。

私は、「××と言う理由で選んだは何?」という風に1つ1つ質問形式に聞いて行ったわけです。

するとみかちゃんは自分自身が選んだ理由を常に考えていかないといけません。

また、選ばなかった理由の答えがなければならないのです。そういったトレーニングを毎回毎回積むことによって考え方の癖が変わってくるわけです。

そういったトレーニングを積むからこそ国語の点数が上がってくるのです

何となく読書をしたり、何となく国語の問題をたくさん解いたりしても力はつかないのです。

力をつけたかったらそういうトレーニングを意識的につけないとけいないのです。それには以下がお勧めです。

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