子育てのテクニックが役に立たない理由


インターネットを見ているといろいろ子育てについての話が出てきますよね。実際に細かいテクニックも公開されています。

ですが、実際に使ってみたけれどうまくいかないということが多いのではないでしょうか?

他の家庭ではうまく言っているの・・

テクニックの前に必要なこと

実はテクニックの前に必要なのは、その人の在り方なのです。考え方と言ってもいいです。

その話をしますと、私は塾長会という塾の先生を対象に勉強会を開いています。そのときこんな質問をします。どんな質問かと言うと

「子どもが合格したときお母さんからお礼を言われたらどんな声をかけますか?」

というものです。どんな声でしょうか?

「いえいえ。そんなことはないですよ」

でしょうか?

「本人ががんばったからですよ」

でしょうか?私の答えは、違います。私の場合は

「お母さんこの1年間大変でしたね。お母さんの支えがあって合格できたんですね」

というお母さんへのねぎらいの言葉です。これを伝えると

「おっ」となって塾長は使おうとします。そして、この話を聞いて「何だ仕事だからそんなことを言うの?」

と思ったかも知れません。「単純にテクニック」ととらえた興ざめな話です。

そして、これを塾長が「お母さんの心をつかむテクニック」して使っていたとしたら・・どうでしょうか?

「堀さんもテクニックなの?」

と思われたかも知れません。

いえいえ、私も最初は「本人ががんばったからですよ」と言ってのです。ですが、こんなことがあってから見方が変わったのです。

息子の土下座から気づいた子育ての終了

息子が高校3年生のときセンター試験を受けました。勉強をしていなかったわけではないですが、1日10時間はやっていたと思います。

しかし、息子の勉強する姿を見て、「これは失敗するかも知れない」と予感していました。

ここまで来たら黙って見守るしかない。そして、センター試験当日。予想より低い点数になりました。

息子は半ば絶望気味です。そして、自己採点が終わったでした。私達夫婦が息子の部屋に入ったとき、息子がベッドの上で土下座したのです。そしてこんなセリフを言ったのです。

「お父さん、お母さんにせっかくいろいろ応援してもらったのに申し訳ない」

と。誰かに当たり散らすわけでもなく、まずは周りに対しての気づかいを示したのです。

私達夫婦はできるだけ受験に関しては口出しをしていませんでした。高3にもなっていうことではありません。

ただ、息子が「ちゃんと親がしていたことを見ていたのか。そして、気づいていたのか」と。

そして、それがわかっていたので「ここまで来たか」と思いました。そして、もうこれ以上言うことはない。「もう子育ては終わった」と思いました。

テストの結果、子どもはいろいろの反応をします。テストを恨むもの。周りに当たり散らすもの。落ち込んでしまうもの。

ほとんどが「自分。自分、自分」です。自分のことばかり考えます。ですが、受験というのは「決して1人でやっているわけではない」のです。

学校の先生。塾の先生。そして、ご両親。毎日お弁当を作ってくれたり、塾の送り迎えに行ってくれたり。

子どもが落ち込んだら心配し、励ましてくれる。そういった人たちの力があって合格があるのです。

もちろん、勉強は本人がするものですが、それでも支えがあってのことです。

特にお母さんは大変です。外部の模試のため朝5時30分に起きて弁当を作ったり、毎日塾への送り迎えに行ったり。

そういった支えをしているのです。そして、それは「やって当たり前」のように思われています。

そして、合格した本人は周りの人から称賛を浴びますが、母親に対して労をねぎらう人はほとんどいません。

自分が子どもの受験を側で見て、家内のしていることを見て、出てきたの言葉が

「この1年間、お母さんも大変でしたね。お母さんが一番苦しんだのかも知れません」

という言葉です。これはテクニックではなく、自分が経験して心の底から感じた言葉を口にしたものなのです。

口先だけではダメな理由

私は今までたくさんのコーチングを受けてきました。体験をして感じたことは「テクニックで聴こう」としている人には心を開かないということです。

コーチングにはいろいろ聞くためのテクニックがあるのですが、それを使っている場合は私からすると「ウサンくさく感じた」のでした。

どんな相手にも同じような質問。そして、一応聞いているフリ。実は「テクニックの前」にあるのは「その人の気持ちを理解しよう」という考えなのです。

テクニックが自動で生まれる

こんな生徒がいました。自分でゲームを作っています。そして、少し作ってはみんなに聞いて評価をもらうのです。

そして、また修正です。さらに、作り直してまた評価をもらう。これは「テストマーケティング」の一種です。

これはこの子が誰からも教わったわけではないのです。まったくの素人が「みんなが喜ぶゲームを作りたい」という気持ちがこんな方法を思いついたのです。

私がやったこと

よく仕事をしている聞かれることがあります。それは「何でそんなに仕事をしているの?」と。理由は簡単「面白い」からそれだけです。

勉強もそうですが、「面白い」と思っています。もちろん、「学校の勉強だけ」ではなく、ゲームをしていて、どうやってクリアするのかも勉強です。

私がずっとインターネットで仕事をしているので息子は興味を持ちました。もちろん、仕事を継がせよう何て思っていません。ただ、面白い内容をずっと話していただけなのです。

勉強をさせようというテクニックが最初に来るとダメなわけ

親は子どもに勉強をさせようといろいろな方法を使おうとします。いろいろなテクニックがあるのかも知れません。

ですが、子ども親の魂胆を見ています。そして、「どうせ勉強をさせられるんでしょ」と思います。

それよりも最初にするのは親が「勉強を楽しい」と思うこと。そして、自分で勉強するのを見せればいいのです。

そばで楽しいことをやっていたら子どもも自然と勉強に興味を持ちはじめます。

ぜひとも親がまずは勉強は楽しいととらえることです。そして、実際に楽しむことです。

学校の勉強だけでなく、趣味でもいいですし、料理でもいいです。そうやってやっているとこで子どもいろいろなことに興味を持つのです。

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