トロッコ問題

今回取りあげるのは以下の問題です。

トロッコ問題という記事

トロッコ問題というのを知っていますか内容は以下です。Yahoo!ニュースからです。

プリントは、トロッコが進む線路の先が左右に分岐し、一方の線路には5人、もう一方には1人が縛られて横たわり、分岐点にレバーを握る人物の姿が描かれたイラスト入り。

「このまま進めば5人が線路上に横たわっている。あなたがレバーを引けば1人が横たわっているだけの道になる。

トロッコにブレーキはついていない。あなたはレバーを引きますか、そのままにしますか」との質問があり「何もせずに5人が死ぬ運命」と「自分でレバーを引いて1人が死ぬ運命」の選択肢が書かれていた。

授業は、選択に困ったり、不安を感じたりした場合に、周りに助けを求めることの大切さを知ってもらうのが狙いで、トロッコ問題で回答は求めなかったという。

しかし、児童の保護者が6月、「授業で不安を感じている」と東小と市教委に説明を求めた。

両校で児童・生徒に緊急アンケートをしたところ、東小で数人の児童が不安を訴えた。

 市教委によると、授業は、県が今年度始めた心理教育プログラムの一環。

スクールカウンセラーによる授業については資料や内容を学校側と協議して、学校側も確認してから授業するとされていたが協議、確認していなかった。

 東小の折出美保子校長は「心の専門家による授業なので任せて、確認を怠った」と確認不足を認めた。

この問題は今回だけではなく、トロッコ問題というものまたはトロリー問題ともいわれています。

その本来の内容は、

「ある人を助けるために他の人を犠牲にするのは許されるか?」

という倫理学の思考実験です。フィリッパ・フットが提起し、ジュディス・ジャーヴィス・トムソン 、ピーター・アンガーなどが考察を行いました。

人間がどのように道徳的ジレンマを解決するかの手がかりとなると考えられていて、道徳心理学、神経倫理学では重要な論題として扱われています。

日本ではNHKのテレビ番組「ハーバード白熱教室」で取り上げられ有名になっています。

この学校ではこの問題の取り上げ方に問題はあると思いますが、取り上げ方と対応が間違っていなかったら、今後は必要なことだと思います。

こういった問題は実際社会に出るとぶち当たる問題なのです。あとはいつからこういった問題に取り組んでいくかですね。

答えのない課題

社会に出ると正解かどうかわからない問題と出遭います。例えば

親が植物人間になった。延命治療をするのかしないのか?
身内が癌になった。本人に告知するのかしないのか?
自分の2人の子どもが落ちた。1人だけ助けるとしたら?

こういった課題は実はどちらを選んでも後悔がつきます。決断したあとにずっと後悔を引きずるかも知れません。

また、何かを決断したときは誰から批判を受けるかも知れません。

身近なところでは身内が大病を患ったとき、選んだ病院や看病に対していろいろ文句をいわれるかも知れません。

政治家と同じでどんな決断をしても100%みんなから賛同を得らないことが多いです。

私も答えない課題と出遭った

実はこういった選択をしたことが1度だけあります。文章で書くと大変簡単ですが、実際のところは悶え苦しむ状態で暗澹たる気持ちでした。

感覚でいうと「泥をすすって飲んでいる」感じです。気持ちが晴れず、ずっとそのことばかりを考えていました。

その決断を下すために2週間苦しみました。病院に行ったり、専門官に相談したり。ですが、決断するのは最終的には自分です。

一番苦しんだ理由は自分のことであれば自分に戻ってきますが、自分で決断したことで相手の命を奪ってしまうかも知れないからです。

「私の決断が相手の命を決める」

のです。結局、本人が亡くなってからもその決断によって私はずっと5年以上後悔して、尾を引くことになりました。

自分で良かったと思うこと

それでも自分自身で良かったと思うことは、それまでいろいろ自分自身が悩んでずっと決断してきたことです。

解決しようのない問題に出遭ったとき、それまでどれだけの自分で決断をしてきたかがものを言います。

また、それらに対してどれだけ自分で考えてきたかが重要です。

そういった課題に対すると決断が正しかったのか悪かったのかは大抵はあとでわかることです。

いえ最後までわからないかも知れません。

だから、後悔することもあると思います。ですが、子どもがこれから生きていくにはいろいろな決断をしていく場面に出遭います。

だからこそ親が決めるのではなく、子どもに決めさせる機会が必要なのです。

ぜひとも子どもにも考える機会を与えてください。


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