2023.07.27
子育ての上手なお母さんはどうやっているのか?
いろいろなお母さん
子どもを指導していると
「このお母さん。子育て上手」
とプロでも感嘆するお母さんがいます。一方
「あっこれではこの子が潰れてしまう」
というお母さんもいます。その違いは何でしょうか?
これは決して
「やたらとほめればいい」
というわけでもありません。叱るときも必要です。
ではどう違うのでしょうか?
元々出来る子はこんな子
具体的な話をしますね。子どもが伸びていくのに必要なことは
「自分ができた」
という達成感です。勉強のできる子というのは
「元々要領がよい」
「元々理解が早い」
という子が多いです。というのは
「最初にできたから達成感がある」
のです。ですから、最初にできた達成感から、それを雪だるまの芯のようにして
「やった」→「できた」
「やった」→「できた」
を繰り返していくのです。それがある程度できると
「やった」→「できなかった」
ということがあっても、それを跳ね飛ばすこともできるのです。
ですが、
「元々要領が悪い」
「元々理解が遅い」
という子はその「達成感」が少ないので
「勉強が嫌い」
となってしまうのです。もっとひどいときには
「親が口を出してしまう」
ので、子どもはさらに子どもやらなくなります。
では、プロが指導するとどうなるのか?
実は指導で一番大変なのは
「結果が出るまで」
なのです。これは親でもプロでも同じです。早く結果が出れば指導は簡単です。
その理由は
「本人もやる気になっているから」
です。ですが、できない子はまだいいのですが、さらに
「やる気がない子」
は大変です。たとえば、私は指導のとき
「苦手?」
という言葉の他に
「嫌い?」
と聞きます。「苦手」というのはまだ大丈夫ですが、「嫌い」となると結果を出すのに通常の2倍以上時間がかかるのです。
では実際にどうやっているのか?その指導のやり方について書きますね。
腕立て10回の宿題
たとえば、学校から子どもに対して
「1か月で腕立て伏せ10回できるようにするという宿題」
が出ました。これを親子での宿題です。
そして、最初に腕立て伏せをしました。
すると子どもはたった3回しかできません。子どもの気持ちは
「あーあー。たった3回しかできなかった」
と自分自身に対する評価が低くなります。
それに対して親の対応はいろいろ。
母親A(厳し過ぎる否定型)
「何で10回もできないの?たった10回よ。それもできないの?あー。情けない。10回なら、お母さんでもできるわ」
母親B(甘過ぎて手を出す型)
「あらあらできなかったの。仕方ないわね。お母さんが手伝ってあげる。お母さんが上から引っ張ってあげるから10回しましょう。ほらできた」
母親C(甘過ぎる他人攻撃型=モンペ)
「まあ、何てひどい宿題。これはお母さんが先生に文句を言ってあげるわ。こんな宿題を出すなんて。あなたが3回しかできないのだから。3回でいいの。先生に文句言って3回にしてもらうね。だから気にしなくていいよ」
どうでしょうか?これは今ままで関わった中であった親の対応を象徴的に書いたものです。多分、これだと
「子どもはずっと腕立て伏せ10回できないまま」
です。どのタイプも伸ばせないです。
伸ばせる親
ではどうするのか?まずは、
「できているところを認めて、できないとところを克服するように向かわせる」
のです。伸ばせるお母さんはどれでもないです。
実際は
母親
「3回もできたんだ。0回でなくてよかったね」
子ども
「でもたった3回だよ」
母親
「3回できれば次は4回やれるようにすればいいんでじゃない?それができれば5回。そして、次は6回と」
子ども
「でも無理だよ。10回何て」
母親
「最初から10回もできなくもいいんじゃない?まずは4回できれば」
子ども
「うーん」
母親
「まあ、やってみて」
(しぶしぶやる)
子ども
「1.2.3回。もうきつい・ダメ」
母親
「がんばれ!」
子ども
「よ、よーん回」(バタン)
母親
「ほら4回もできたじゃないの」
子ども
「疲れた・・」
母親
「でもできたでしょ。また、明日やろう」
と。そして、これを繰り返すのです。もちろん、実際の指導こんなに簡単にはいきませんが、大筋はこんなものです。
子どもに必要なものは適度の負荷
一見するとお母さんは優しそうに見えますが、実際にはできない子にチャレンジさせているので子どもには一番が負荷がかかっています。
それも「子どもに適度な負荷」です。子どもにとって必要なのは
「適度な負荷」
なのです。筋肉でやるとわかりますが、
「きつくやり過ぎると筋肉が壊れる」
「やさし過ぎると筋肉はつかない」
「やさし過ぎると筋肉はつかない」
のです。これを勉強に変えるときつくすると
「考えることに対する意欲が壊れる」
やさしくすると
「考えることに対する能力が伸びない」
のです。その難しいところはその子に合わせた課題を与えていき、少しずつ伸ばしていくことです。
先程の伸ばせるお母さんは、
「腕立て伏せ10回」
を
「4回」「5回」「6回」・・
と子どもに合わせて上手に分けていったのです。実はこれはプロがやる指導と同じなのです。
こうやって指導するのがプロの指導なのです。そして、できるお母さんは無意識のうちに自分の子にやっているのです。
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