子どもの成績を伸ばすのを邪魔するお母さんの話


19年もやっているとスタート時点で「この子は伸びない」というのはわかります。
伸ばないお母さん
もちろん 、外れることもありますが 電話対応によってそれはある程度わかります
というよりも 中学受験や高校受験でお母さんの力が強い場合は それが顕著にわかります。
その特徴についてお話しましょう。それはお母さん自身が自分の満足度を上げようとしている場合です。
いえいえ。 もう1度言い方を変えますと「自分自身の不安を解消するのを優先する」というものです。
 具体的な話をしましょう。論理エンジンをスタートした19年前にすごく困ったことがありました。
それは何かという添削指導でこちらの指示通り やらないご家庭が多かったことです。
しかも勝手に先に先にとやってしまうとか、親御さんが勝手に指導して進めてしまうというご家庭です。
 「先にどんどんやってしまうというのは意欲的でいいんじゃないですか?」
 と思うかもしれません。わかりやすい例を挙げましょう。簡単に言うと何でも量をやっていると安心という発想なんです。
物事を身につけるというのには量が必要です。ですがそれは「正しいやり方で量をこなす」というときにその量というのが生きてくるわけです。
バスケットで例えると
 スポーツで言うと バスケットボール。 シュート練習をしますよね。それを10本 100本 1000本と増やしていきます。

そうするとシュートが入る確率が良くなるかもしれません。ですがそれには 前提があります。
それは「正しいフォームでシュート練習をやっている場合」です。逆に正しい練習をやっていないと膝を痛めたり、腰を痛めたりします。
間違った練習をするのは 逆にマイナスになるのです。簡単に言うと練習すれば練習するだけ 間違った練習をしてるから結果が出ないわけです。
ですが、周りで見ている人は「よく練習していている」と安心するわけです。本来は
【ステップ1】正しいフォームを学ぶ  
【ステップ2】正しいフォームが身につくまで繰り返して練習する
 これが本来あるべき姿なのです。ですがそれが こんな場合どうでしょうか?
【ステップ1】間違ったフォームも我流でやった
【ステップ2】 その間違ったフォームで何度も繰り返して練習した
 これでは良くないですね。 
勉強でやってしまう間違い
勉強でも同じことをやってしまう。これを勉強でしてしまうわけですよ。
それが、先ほどの先に先に勝手に進むご家庭や、とにかく宿題を欲しがるご家庭です。
量をこなしていると外から見ると「すごく勉強しているな」と満足度が高いかもしれません。
ですが間違った練習を子どもにさせているという意味では気の毒な話です。
それで結果が出なかったら、子どもの自己肯定感が下がって、結局は子どもにとってはマイナスにしかならないわけです。
より具体的な話をしましょう。よくある間違いです。例えば、国語の指導で「主語」「 述語」と言う 基礎の問題があります。
この話をすると、子どもが伸びないお母さんは「うちの子は出来ています」と言います。
が、実際に記述式問題の解くときにシュッ後を意識して解いてる子というのは少ないです
 そして 主語・述語の問題が出ました。それを早く終わらすためにお母さんは間違ったことを教えます。
 「主語はね。【は】か【が】がついてたら主語だからわかる。それを解けばいいから」
と。そして、どんどん解かせるわけです。そうすると子どもは
「【は】か【が】だったら主語」
と思い込んで入るわけです。ですが、こんな問題が出ます。
「君こそ主役がふさわしい」
「象は鼻が長い」
と。子どもはわからなくなってしまうのです。正しくは

「主語を見つけるには述語を探すと大丈夫だよ。例えば、さっき象は鼻が長いで述語は何?」

「長い」

「そうだね。じゃ、長いのは何?」

「鼻」

「はい。正解」

こんな感じで最初に「正しい解き方を身につる」の先なのです。これが出来ていないのに量をこなしても意味がありません。
まずは、正しいやり方を学んでから量をこなしていきましょう。
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