2022.07.02
そのうち治る痛みか【セルフチェック】
痛み・しびれ・違和感があるけど「そのうち治るだろう」と放っておいたら酷くなったので来ました。
という話はよくあります。体のケアより他のことを優先されて無理した結果、もうどうにも我慢できないくらいになり、ようやく整体などに行く気になる方とても多いです。
「この痛みは自然に良くなるの?悪化するの?」そういう時に簡単に見分ける方法があります。あくまでも簡易的な見分け方で全てこれで済むわけではないですが、結構使えますので、セルフチェックやご家族の体調管理にご利用ください。
その見分け方は・・・【痛みを感じない姿勢が見つかるか見つからないか】です。
どんな姿勢をしていても痛みを常に感じる場合は、決してお体の状態は良くありません。人はどこかに不調を感じると、その不快さがイヤなので感じない姿勢を探そうとします。例えば「座っていると肩が痛いけど寝るとラク」「歩くとき腰が痛いけど座るとラク」など。これを「痛みの回避姿勢」といいます。楽な姿勢があるということは、少なくともその姿勢では患部への負担がないという証拠です。
<回避姿勢がないときに悪化するメカニズム>
ところが痛みを強く発していたり、お体の歪みや張りが強い場合は、この回避姿勢が見つからないケースが出てきます。寝るときは体中力を抜くので、<寝る=回避姿勢>になりやすいものです。しかし、寝ころがっているのに患部が気になる場合は、それで眠れても、就寝中患部が悲鳴をあげているのにずっと無理を強いているようなものです。
痛みは交感神経を刺激するので、リラックスする副交感神経は働きにくく、夜間痛があると熟睡の妨げになります。そして朝起きたとき、痛みが増していたり、疲れが取れなかったりします。これを繰り返すと当然悪化していきますよね。寝てても腰痛しんどいのに、お酒飲んでぐっすりして翌朝ぎっくり腰になった方も以前来院されたことがあります。
回避姿勢がない原因には、今あげた筋肉の疲労が悪化したものが多いですが、関節の炎症や内臓の疲れや病気の場合もあります。それはそれでまた特徴があるのですが。
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痛みの回避姿勢がある場合は、夜も眠りやすいので体が回復しやすかったりします。回避姿勢がまだまだあるうちに早めにケアしておくのが望ましいですね。お風呂にゆっくり浸かることや適度な運動も効果的なこともあります。
痛み止めの薬を服用することは、<回避姿勢を作る>ことにもなると思います。脳が痛みのストレスを感じなくなるのでその分効果的ですが、薬が効いている間は痛かった姿勢が無理ができるので悪化してしまう方も多く見受けます。この辺は何を優先順位をどうするかでしょうね。仕事や育児や家事を優先しないといけないこともあると思います。飲む頻度が高くなりそうでしたら、根本原因からしっかりケアするのが望ましいのではないでしょうか。
回避姿勢がだんだんなくなってきている方は、お仕事や日々の生活に影響が出る前になるべく早めにお越しください。