勉強が嫌いな子がスタートしてきに気をつけること。まずはこれ。

以前に書いた内容ですが、今もやっている方法です。

勉強が嫌いな子が勉強したとき

さて今回のお話は、
「勉強の嫌いなお子さん」
「勉強のできないお子さん」
が「勉強をやろう」と決心してスタートしたときの話です。
子どもがやる気になった。どうする?
生徒を何年も見ていますと、どんなに勉強しない子でも最低でも1回以上は
「勉強しないといけないかな?」
と勉強に対して「やる気」が出るときがあります。もちろん、人によって時期は異なりますが、
例えば・・・
「テストが終わったとき」
「友達が勉強しはじめたとき」
「目標ができたとき」
「受験を意識しはじめたとき」
など。そして、そのタイミングのときに勉強できる環境であれば、子どもの成績がすごく伸びます。
そして、そのタイミングで方法を失敗すると、
「やっぱり私はやっても無理」
と思ってもとの生活に戻っていきます。ですが、このときに
「子どもの相性に合う塾に通わせる」
「良い先生が教える」
と指導している方もびっくりするぐらいの結果を出してきます。
確かに親に言われて嫌々塾に行くのではなく、自分から塾に行くのなら確かにいいですね。
それで、そのチャンスのときにどんなことすればいいのか?

まずは気をつけることはこれ

結論を先に言うと
「できるところからスタートする」
「できる部分からスタートする」
ということです。
勉強をやっていなかった子が勉強をスタートさせると、自分から勉強をスタートさせたのにもかかわらず、勉強に対してすごく「ストレス」がかかります。
親が思っている以上にです。実は私も「息子」と「娘」で何度か失敗しています。
「息子」のときは小4です。息子はしばらく「勉強嫌い」になっています。

私が失敗した話

小4のとき
「お父さんは塾の先生だけれどぼくは勉強嫌い」
と私の目の前で言っていました。
「娘」も勉強をやらなくなりました。本当に何でもそうですが、
「最初のスタートのときがとても大変」
なのです。以前にも書きましたが、こんな話を覚えているでしょうか?
飛行機の燃料の消費量は、飛行機が上昇して、「水平飛行になるまで」と「水平飛行になってから」の燃料の消費割合はいくつだと思いますか?
1.同じくらい
2.3倍くらい「上昇しているとき」の方が多い
3.3倍くらい「水平飛行していとき」の方が多い
答えは、2の「3倍くらい上昇しているときの方が多い」です。
これは、JAL、ANAを問わずほとんどの会社が同じ結果を示しています。これは、何を暗示しているかと言うと、結局は
「スタートの時点でいかにエネルギーが必要か」
ということです。

最初が肝心。スタートの学年を下げる

つまり最初の頃は大変労力がかかるので、このときはできるだけスムーズに子どもに勉強をさせてあげるのです。
ですから、私の場合はすべての生徒に対して、
「学年を下げる」
「その子のできるところから」
となるべく「ストレス」をかけないようにしています。(これもずっとではなく、最初だけです)
そして、本人がノッてきたところで「ストレス」がかかるような勉強にしています。
(ただし受験も近づくとそうも言ってられない)
例えば、国語の場合は、
「中2」
の子であっても、
「小5」「小6」
の問題からスタートさせたりします。語彙力や基本的用語ができていない子の場合は、そういう形でスタートさせた方が思っていたより早く効果が出ます。

作業のストレスも下げる

また、教科書の音読をするときはわからない言葉が出てきたら、その都度教えます。
というのも一々調べたりしていたら、
「前に進まないから・・・」
成績の振るわない子は音読だけでも大変です。少し進むたびに
「漢字の読み間違い」
「漢字が読めない」
ということが続きます。これを
「成績の良い子」
「ある程度学習習慣ができている子」
の場合は当然辞書で調べさせます。ですが、できない子は最初のときは私がすべて教えてとりあえず最後まで音読させます。
そして、スムーズに音読をさせるのです。それも何度も何度も。
それから問題を解かせます。するといつもより点数が上がります。(当たり前ですが、実際に成績の振るわない子は本文をしっかり読まない子が多いです)
すると
「ちょっとだけやる気が増えます」
それを少しずつ続けます。
こうやって、
「一通りの流れ」
「ペースをつかむ」
まではサポートを徹底して入れて上げます。そして、
「雪だるまの芯」
のように流れができてから、
干渉の度合いを減らしていきます。
そして、「自立」させるようにします。
ぜひやってみてくださいね。
間違っていても最初から突き放したりしないでくださいね。
例えば・・・
「問題集をたくさん買ってこれやって」
というだけ。
「何時間しなさい」
というだけで中身はノータッチです。子ども何でも最初からできるわけではありませんから・・・ 。

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