お母さんの「その努力」がムダかも知れない。

今回よく陥る失敗の話です。それは
「努力の方向性」
という話です。

子どもが自立しないという悩み

「子どもが自立できない」
「子どもが自分でしない」
という悩みが多いです。今
「普通の小学生が国立大学に入る方法」
とメルマガ登録者にアンケートを採ったところ
「思うようにいかない」
悩みが多いです。親は人生経験が豊富なので、子どもにアドバイスをしているのですが、子どもは言うことを聞かない。
そして、残念なことに親のアドバイスが正しいので余計に
「何で言うことを聞かないの」
と思ってしまう。
こういう家の親子さんはきっとすごく愛情深いのだと思います。
特に子どもの将来を心配して
「あとで苦労しないように」
「あとで失敗しないように」
といろいろ事前に子どもにしてあげます。これは間違いなく「愛情が深い」からなんですね。
そこであなたに質問です。
「あなたの子育てのゴールはどこですか?」
「これが子どもができれば子育て終了となるのですか?」
 それがはっきりすれば、今やっていることがゴールに向かって正しいことをやっているのか、正しいことをやっていないのかがもう少しわかるはずです。
実際にこんなことがあります。

先生になりたい

例えば、
「将来先生になりたい」
という生徒がいたとします。そのためには、地元の進学校に行って、そして、学校の先生をたくさん輩出してい大学に行くための勉強をすればいいと思います。
もちろん、そのためには
「先生になるために合理的な方法」
を探っていくのが一番になります。そうすると
「先生にはなれる」
のかも知れません。そして、
「先生になったら終了」
です。そして、そこがゴールです。

子どもに理解のある先生になる

ですが、そのゴールが
「生徒の気持ちがわかり、子どものためになる【よい】先生になる」
と決めたらどうでしょうか?そうすると
「全く違ったものになる」
のです。先生になるには勉強をしないといけませんが、時には
「クラブ活動」
が、勉強の妨げになることもあります。また、クラスの人間関係で悩んで勉強が手につかないこともあるかもしれません。
さらに
「高校に不合格になった」
「大学受験に失敗した」
とかいった一般的に言われる「失敗」もあるかも知れません。
 ですが、
「先生になる」
というためのゴールからすると
「一見合理的でない」
ことも、
「自分が子ども気持ちがわかり子どもの将来に役立つ【よい】先生になる」
という目標からすると
「すごいプラスの経験」
になるのです。思春期の子どもは
「クラブ活動と勉強の両立に悩む」
「人間関係で悩む」
ということもありますから、少なくとも多少勉強の妨げになっても
「すべての経験は先生の仕事に生かせる」
のです。

この先生のおかげ

実際に私の子どもが教えてもらって、
「この先生には感謝してもしきれない」
「この先生には大変お世話になった」
という先生には
「自分自身が苦労した」
「自分自身もつらい経験をした」
という先生が多いのです。つまり
「ゴールが変われば全く今やっていることの意味が違ってくる」
のです。

親の言うことを聞かない

「親の言うことを聞かない」
→自分自身で試している
「非効率なやり方」
→失敗して気付くチャンス
となるのです。実際に私も親の言うことを聞かないので
「この子は自分で頭を打たないとわからない」
とまで言われました(笑)。ですが、実際に
「自分自身で頭をたくさん打った」
から今の
「生き残れる自分」
があるのです。もう一度聞きますが
「あなたの子育てのゴールはどこですか」
それを再度考えてみてくださいね。
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