2023.01.18
『海が危ない‼️』③
伊勢志摩国立公園エコツーリズム推進協議会さん主催の『気候変動研修会』に参加するために志摩市へ行って参りました。✍️
会長の江崎貴久さんとは、昨年(2022)紀北町で開催された『ブルーツーリズムと滞在型観光セミナー』へ参加した折に、講師をなさっていたのがご縁でSDGs をベースに環境問題、地域資源との関わり合い方について「歯に衣を着せぬ表現」で分かり易く三重県南部の沿岸海洋の危機について勉強させて頂きました。
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『ほんじつのさかな』のランチで扱う魚の仕入れを通し6年の間、三重県南部の海と漁師さん、養殖業の方々、仲買人さんとお付き合いをさせて頂いて居りますがたった6年で海が壊れて来たことを痛感している今日この頃です
今回は横浜から、国立研究開発法人 海洋環境開発機構(JAMSTEC)の五十嵐弘道先生を講師にお迎えしての『機構変動研修会』との事で、気候変動による現在と未来の変化がどの様に海に影響を与え、私達の暮らしに携わってくるのかを専門家の意見を伺いたく参加させて頂きました。
・海に携わる方々と常に話題になる、漁獲高の減少で死活問題である2017年から続く『黒潮大蛇行』(観測史上最長)は、偏西風の位置と強さに影響され現在では、いつ終息するのかはわからない(学術的根拠無し)ということ。(=漁獲高の減少はまだまだ続く)
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・沿岸の海水温度の上昇は陸上の温暖化からの影響が大きく、水温の上昇は黒潮の流れるスピードを遅くしてしまうこと。
・川から流入する水が沿岸の塩分濃度を下げ、海藻を育む藻場の育成には水が重要で、安乗地域では既に磯にはヒジキが無く、尾鷲と長島の磯には海藻がなくツンツルテン状況であること。(=そこに伊勢エビ、アワビ、サザエの姿は確認出来ない)
・2100年には、地球温暖化対策の基本となるパリ協定が遵守された場合でも、平均気温は確実に1.4℃上昇し、海面水温は1.14℃上昇、海中は着実に酸性化が顕著な状態に陥ること。
・もしも今、何ら手を打たないでいた場合には、平均気温は4℃上昇し、海面水温は3.01℃上昇し、海中の生態系は現在と全く違うものとなってしまうということ。
等々
私達も個々の立場でSDGs を基軸に捉え、サステナブルな取組みを真剣に考え実行する時に来ている事を実感したセミナーでした⚠️